なぜスペーシアは人気? 街乗りからアウトドアまで三者三様の個性が魅力だった
標準、カスタム、ギア、どれが人気なのか?
いまもなお人気の絶えないスペーシアのグレードやオプションには、さまざまなものが展開されています。実際にスペーシアを購入するユーザーは、どんなグレードやオプションが選んでいるのでしょうか。
前出とは別のスズキ販売店の担当者は、次のように話します。
――スペーシアの人気のグレードについて教えてください。
スペーシアには、大きく分けて3つのグレードがあります。ベースグレードのスぺーシア、上級グレードのスペーシアカスタム、アウトドアテイストのスペーシアギアの3つです。
そして、スペーシアを購入した全体の約7割のユーザーが、カスタムとギアを選んでおり、スペーシアは約3割程度の販売台数です。
スペーシアギアが登場する前は、吊り目で横長の“ちょいワル顔”をしたスペーシアカスタムとスペーシアのみの展開だったため、スペーシアカスタムへの男性ユーザーからの人気が目立ちつつも、どちらかというとスペーシアの販売台数が伸びていました。
しかし、丸目のヘッドライトが特徴的なやわらかいデザインのスペーシアギアが登場したことで若い女性からの人気を集め、夫婦でクルマを検討される際も、スペーシアギアを選ばれる機会が増えるなど、3グレードの中で圧倒的に選ばれるモデルとなりました。
――スペーシアのなかで人気を集めているオプションは?
オプションは個々の目的によって大きく異なるため、一概にこれが人気とはいい切れないのが正直なところです。
スペーシアに限った話ではありませんが、フロアマットやドアバイザー、ETC、ドライブレコーダーといった基本的な装備に加え、9割近くのお客さまはカーナビを選ばれます。また、ボディコーティングも意外と多い印象です。
こうした必需品以外では、バックドアのエンブレム付近に付けるデコステッカーがあげられます。なかでも、クマが2体並んだデザインのものが人気を集めています。
このステッカーは、スペーシアカスタムとスペーシアギアのみに適用できるオプションとなっており、購入されるお客さまの大半がクマのステッカーを選んでいます。なぜ、クマが人気なのかは不明です(笑)
また、スペーシアギアを選ばれる人のなかには、趣味でアウトドアを楽しむユーザーも多いので、リアシートを倒したときに使うラゲッジマットなども人気です。
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スペーシアシリーズには細かくグレードが設定されており、グレードによっても販売台数に差が出ているとスズキ販売店は話します。
「スペーシアは、GとXの2種類が展開されており、全体の約9割がXグレードを選んでいます。このグレードは、ある程度必要な装備が整ったうえでのパッケージ価格となっているため、求めやすい価格帯であることが大きな理由です。また、Xグレードは両サイド電動スライドドアであることも、選ばれている理由のひとつです。
スペーシアカスタムとスペーシアギアは、ノンターボモデルとターボモデルの2種類が用意されており、ターボモデルのほうが販売台数を伸ばしています。
街乗りメインのセカンドカーとして利用する場合はノンターボでも十分ですが、家族みんなで遠出をする際に、ターボモデルの方がパワーがあるため選ばれているようです」
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フルモデルチェンジから3年が経過したいまもなお、根強い人気を誇るスペーシアは、燃費や安全性といった観点から多くのユーザーに親しまれています。
また、2018年に登場したスペーシアギアの登場により、丸目の可愛らしいヘッドライトデザインが若い女性ユーザーの心を掴んだことで、好調な販売台数を伸ばす後押しをしているようです。
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