デートといえばクルマ? かつて話題となったデートカー4選
恋愛仕様車? カップル向けとして話題になったクルマ
これまで紹介してきたバブル期の人気モデルとは少し性質が異なりますが、その後もデート御用達のクルマとして話題になったモデルが存在しています。
●ホンダ「S-MX」
ホンダ「S-MX」は1996年に発売されたトールワゴンです。この車種ならではの特徴から、恋愛仕様車や恋人仕様車などと呼ばれ話題になりました。
デザインは若者をターゲットとしたものになっており、フロントバンパーまわりやリアの大胆な造形が外観上の特徴です。
ボディサイズは、全長3950mm×全幅1695mm×全高1735mm-1765mm、エンジンは2リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。それに組み合わされるトランスミッションは4速AT仕様で、駆動方式はFFと4WDのモデルが用意されています。

S-MXがデートカーとして話題になった理由は、シートの構造やそのアレンジ、そしてシート周りの機能が持つ特徴にあります。
前後2列のベンチシートになっているほか、シフトレバーは当時まだ少数派だったコラムシフトを採用しています。
そして、ハンドブレーキのレバーが運転席側についていたことから、運転席と助手席の間は障害物がなくフラットで、カップルが寄り添ってイチャイチャしやすい構造になっていたのです。
また、シートをスライドさせシートバックを倒せば、車中泊にも対応できるフルフラットなスペースが現れます。
枕元にあたるグローブボックスには、市販のボックスティッシュを置くのにぴったりなスペースがあり、あらぬことを想像してしまう人もいるのでは、というほど絶妙なつくりになっていました。
そのことから、カップル向けの恋愛仕様車などといわれ話題となり、デートカーの仲間入りをしました。なお、S-MXは2002年にはひっそりと販売を終了しています。
※ ※ ※
デートカーという呼び名のとおり、デートを楽しむクルマとして一世を風靡したクルマを紹介しました。いずれも販売終了から年数が経過していますが、まだ中古車で買えるものも少なくありません。
2020年代に入った現代では、多様性が追求された結果なのかもしれませんが、デートで使用するクルマもSUVをはじめとしたさまざまなジャンルに及びます。
いまやデートカーという言葉は死語になりつつありますが、デートカーに乗り、当時にノスタルジックな想いを馳せて、あの頃の気持ちを味わうのも悪くないのではないでしょうか。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
























