まだ1年待ち!? ジムニーの長い納期 ライバル勢登場でユーザーは心移りしない?
長すぎる納期で顧客流出の可能性は?
ジムニーが魅力的なモデルであることは間違いありませんが、納車までに1年以上を要するとなると、ユーザーはほかのモデルに目移りしてしまうのではないのでしょうか。
スズキの販売店は次のように話します。
「ジムニーには明確な競合相手といえるモデルは存在しませんが、やはり納期の長さがネックとなることはあります。
どうしてもジムニーでなければならない人にはお待ちいただくことになりますが、ジムニーのスクエアなSUVルックに惹かれた人には『ハスラー』をおすすめしています。
ハスラーのほうが使い勝手や燃費もよく、ほとんどお待たせすることなく納車できるので、結果的にハスラーをお買い上げいただくこともあります」

本格的な悪路走破性能はジムニーの魅力ですが、その反面、日常走行時の乗り心地や燃費性能、居住性はハスラーなど一般的な軽自動車のほうが優れています。さらに納期も早いことから、SUVルックのハスラーがジムニーの代替となることが多いようです。
ジムニー狙いのユーザーが結果としてハスラーを購入するのであれば、スズキとしては良いことかもしれません。しかし、最近では強力なライバルが登場したことで、スズキの販売店も戦々恐々としているといいます。
「2020年6月に登場したダイハツ『タフト』は、ハスラーの強力なライバルとなっています。ハスラーと同じSUVルックであることはもちろん、ハスラーにはない大型のガラスルーフがお客さまの気をひいているようです。ジムニー狙いのユーザーはもちろん、ハスラーに関心のある人がタフトに流れないように必死です」
多くのユーザーにとって、本格的な悪路走破性能よりも、居住性や燃費性能のほうが日常的にメリットを実感できるでしょう。さらに、タフトのもつ「スカイフィールトップ」は、ハスラーにもない大きな強みとなっています。
ジムニーの納期が長いことから代替モデルとしてハスラーを検討し、ハスラーの競合としてタフトを比較する、という構図が出来つつあるようです。
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発売開始から2年経ったモデルで、納期が1年以上というのは国産モデルとしては異例といえます。あまりに長い納期や、強力なライバルの出現によって、顧客が流出する事例もあるようですが、それでもジムニーが唯一無二の存在であることは変わりません。
1年以上待ってでもジムニーがほしいというユーザーが多いことが、それを証明しているといえます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。




























