新型「208」のデザインも担当! プジョーのチーフデザイナーがルノーに電撃移籍
仏ルノー(グループルノー)は2020年7月20日、プジョーのチーフデザイナー、ジル・ヴィダル(Gliies Vidal)氏が2020年11月からグループルノーのデザインチームに加わることを発表した。
2020年11月からルノーのデザインチームに移籍
仏ルノー(グループルノー)は2020年7月20日、プジョーのチーフデザイナー、ジル・ヴィダル(Gliies Vidal)氏が2020年11月からグループルノーのデザインチームに加わることを発表した。
ジル・ヴィダル氏は2020年から、プジョーブランドのデザインディレクター(チーフデザイナー)に就任。以来、彼の推進力のもとプジョーブランドはアイデンティティを一新、「3008」「508/508SW」などの高級セグメントをデザインしている。先日、日本でも発表された新型「208」「e208」や「2008」も担当した。
さらにユーザーエクスペリエンス(UX)およびユーザーインターフェイス(UI)の開発も担当。iコックピットと呼ばれるプジョー独自のインパネも手がけている。そしてプジョーデザインラボの設立にも尽力した。
ジル・ヴィダル氏は、スイスのヴヴェイにある「アートセンター・カレッジオブデザイン」を卒業後、PSAグループでキャリアを積んできた。1996年にシトロエンでデザイナーとしての経歴がはじまり、エクステリアとインテリアのデザインを担当、その後「C4」および「C4ピカソ」のデザインマネージャーとしても活躍した。その後プジョーブランドに移る前に、シトロエンのコンセプトカーの生産、およびデザインのチーフを任されている。
グループルノーのデザイン担当役員であるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏は
「ジル・ヴィダルをチームに迎えられることを嬉しく思います。ジルは強力で魅力的な、デザイン主導のブランドを作る深い知識を持っています。彼の広い経験、革新に対する彼の感覚、そしてデザインへの情熱は、グループルノーにとって大きな財産となるでしょう。
ジルは多くの人にインスピレーションを与えてくれました。明日のモビリティの課題に取り組むため、彼と協力できることを楽しみにしています」とコメントした。
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グループルノーは2020年7月27日に、セアトのデザインディレクターのアレハンドロ・メソネロ・ロマノス(Alejandro Mesonero-Romanos)氏が同年10月1日よりルノーのデザインチームに移籍することを発表したばかり。
ロマノス氏は1994年から2001年まで、VWデザインセンターヨーロッパでセアト・フォルクスワーゲン・アウディ・ランボルギーニのブランドのエクステリアデザインに参加した後ルノーに移籍、2009年には韓国のルノーサムスンのデザインを担当している。
その後2011年からセアトのデザインディレクターを務め、「Ateca」「Arona」「Taracco」のデザインを担当。さらに第5世代の「イビサ」「レオン」シリーズも手がけている。このようにセアトでの功績が認められ、2018年にデザインカテゴリーのユーロスターズアワードを受賞している。
ルノーのデザイン担当役員ヴァン・デン・アッカー氏のもと、2人のデザイナーがどのように活躍するのか。ルノー車の今後のデザインに注目したい。
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