イケメンか? それとも本格派か!? ちょっと前まで考えられなかった欧州SUV3選

庶民派だけど、悪路走破性は本物!?

●フィアット「パンダクロス」

コンパクトながらも本格的な悪路走破性を実現している「パンダクロス」
コンパクトながらも本格的な悪路走破性を実現している「パンダクロス」

 1980年にフィアットの次世代大衆車として初代「パンダ」が発売されました。巨匠ジウジアーロによるデザインで、極力コストダウンが図られた内外装はシンプルながらも安っぽさが感じられない秀逸な造形で、本国だけでなく日本にもファンが多いことで知られています。

 現行モデルのパンダは3代目で、2013年に国内で発売されました。4WDの「パンダ4×4」も遅れてラインナップされましたが、本国や欧州ではこのパンダ4×4をベースにSUVのイメージを強調した「パンダクロス」がラインナップ。

 外観はパンダ4×4から大きく変更され、とくにフロントフェイスは本格的なクロスカントリー4WD車を彷彿とさせる、アンダーガード状のバンパーや、独自のデザインとなっているヘッドライトなど、ワイルドなイメージです。

 ボディサイズは全長3705mm×全幅1662mm×全高1657mmとコンパクトで、国産コンパクトカーと変わらない取り回しの良さが期待できます。

 エンジンは「500」と共通の85馬力を発揮する900cc直列2気筒ターボ「ツインエアー」を搭載。独特なフィーリングのツインエアーは、決してパワフルではありませんが、中低速域のトルクを重視したセッティングにより、日常ではストレスなく走ることができます。

 また、トランスミッションは6速MTが組み合わされ、フルタイム4WDシステムにはセンターデフに電子式デフロックを採用することで、滑りやすい路面でも駆動力が確保でき、悪路での走破性能を高めています。

 パンダクロスは正規輸入されていませんが、並行輸入のかたちで日本にも上陸しているため、購入は可能です。

※ ※ ※

 前述のとおりランボルギーニはかつてもSUVを販売していましたが、マセラティがSUVを出すなど、当時は驚きでした。

 ほかにもアルファロメオが「ステルヴィオ」を2017年に発売した時も、大いに話題となり、現在は日本でも好調なセールスを記録しています。

 そして、注目されているのはフェラーリの動向で、幾度となくSUVを発売するのではと噂が出ましたが、未だに明確になっていません。

 フェラーリのポリシーとしてかつてはSUVを否定していましたが、ここに来て2021年か2022年に出るのではないかと噂が再浮上しています。

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