イケメンか? それとも本格派か!? ちょっと前まで考えられなかった欧州SUV3選
少し前までイタリア車のSUVというとイメージできませんでしたが、現在は世界的なSUV人気から、プレミアムなモデルから庶民派までSUVが存在。そこで、オンロードでの性能に特化したスーパーSUVから、本格的な悪路走破性のあるモデルまで、3台のイケてるイタリアンSUVを紹介します。
続々と登場したイタリアンSUVを紹介
ひと昔前までは、イタリア車のSUVというと超マイナーな存在でした。しかし、世界的なSUV人気という潮流から、いまでは各メーカーがSUVをラインナップしています。
イタリアのクルマといえば、スーパーカーやスポーティなセダン、庶民のための小型車と、イメージはさまざまですが、共通項としてデザインが優れたモデルが多いのではないでしょうか。
そこで、オンロードでの性能に特化したスーパーSUVから、本格的な悪路走破性のあるモデルまで、3台のイケてるイタリアンSUVを紹介します。
●ランボルギーニ「ウルス」
ランボルギーニは1986年から1992年まで「LM002」という、「カウンタック」用のV型12気筒エンジンをフロントに搭載する、高級クロスカントリー4WD車を販売していました。
しかし、当時のランボルギーニは真のスーパーカーメーカーだったため、LM002の知名度は低く、生産台数も328台と極わずかです。
それから26年の歳月を経た2018年に「ウルス」が発売され、ランボルギーニ製SUVが復活しました。
外観デザインはワイド&ローの流麗な4ドアクーペのイメージで、シャープなフロントフェイスは同社のデザインアイデンティティが反映されています。
内装は同社のフラッグシップである「アヴェンタドール」を彷彿とさせるデザインとなっており、なかでもエンジン始動ボタンは戦闘機をイメージしているかのようです。
搭載されるエンジンは4リッターV型8気筒ツインターボのみで、最高出力650馬力を発揮。最高速度が305km/h、車重2.2トン超ながら0-100km/hの加速は3.6秒と、ランボルギーニのラインナップに相応しい性能となっています。
6つの走行モードの切り替えが可能で、雪上や不整地、砂漠といった悪路走行に対応しているほか、サーキット走行に適した「CORSA(コルサ)」モードが設定されているなど、ウルスはランボルギーニ流のSUVとしてのコンセプトを明確にしています。
なお、ウルスは2020年7月には累計生産台数が1万台に到達する、同社のモデルでは空前のヒット作です。
●マセラティ「レヴァンテ」
マセラティ初のSUVとなる「レヴァンテ」は2016年に登場。マセラティがSUVを発売したことだけでも大きなトピックスだったため、大いに話題となりました。
フロントフェイスは同社のセダン「クワトロポルテ」や「ギブリ」と共通のイメージで、ボディは曲面を多用したグラマラスでSUVらしい力強さと美しさが共存しています。
2018にハイパフォーマンスモデルとなる「レヴァンテ GTS」が追加され、日本初披露されました。
エンジンは既存の3.8リッターV型8気筒ツインターボを改良し、最高出力550馬力を発揮。これにZF製8速ATを組み合わせ、SUVでありながらも0-100km/h加速は4.2秒、最高速度は292km/hを達成しています。
さらに同年、より高性能なトップグレードの「レヴァンテ トロフェオ」を発表。3.8リッターV型8気筒ツインターボをチューンナップした結果、最高出力590馬力を誇り、0-100km/hの加速は3.9秒で最高速度は304km/hです。
走行モードには、既存の「ノーマル」、「アイス」、「スポーツ」、「オフロード」に加えて、ゼロ発進加速のスピードを高めるローンチ・コントロール機能を備えた「コルサ」を設定するなど、まさにスーパーSUVとなっています。
なお日本仕様には、ほかにも3リッターV型6気筒モデルや、ディーゼルエンジン車も用意されており、幅広いニーズに対応しています。