スカイラインGT-Rを超えるのに10年かかった!? 牙を抜かれた頃の国産車5選
排ガスのクリーン化に成功したが、スポーティではなくなったモデルとは
●ホンダ「シビックRSL」
ホンダは1972年に、新時代のコンパクトカーである初代「シビック」を発売。駆動方式をFFとし、広い室内と優れた経済性から大ヒットします。
デビュー当初は60馬力の1.2リッター直列4気筒SOHCエンジンを搭載した2ドアで、トランスミッションは4速MTのみの設定と、シンプルなグレード構成でした。
そして、1973年にシビックに1.5リッター直列4気筒のCVCCエンジンを搭載。CVCCエンジンはパスすることは不可能とまでいわれていた、アメリカの排出ガス規制、通称「マスキー法」の規制値を、後処理も無しに世界で最初にクリアしたエンジンです。
1974年には1.2リッターから76馬力を発揮するツインキャブエンジンと、欧州仕様の足まわり、13インチタイヤなどを装備するホットモデルの「RS」を発売。
しかし、RSはわずか1年ほどで生産を終了。後継車はシングルキャブの1.5リッターCVCCエンジンを搭載する「RSL」で、毎年のように環境性能と動力性能が改良されて75馬力に到達しましたが、出力的には1.2リッターのRSを超えられませんでした。
その後、1979年に2代目シビック(スーパーシビック)がデビュー。トップグレードの「CX」は1.5リッターで85馬力を発揮しましたが、真の高性能モデルは次世代3代目(ワンダーシビック)が本命となります。
●スズキ「セルボ」
スズキは1971年に、軽自動車初のRRスポーツカー「フロンテクーペ」を発売しました。デザインは、巨匠ジウジアーロの原案によるもので、低いフロントノーズと傾斜したフロントガラスからリアまで流れるように続く流麗なフォルムが特徴です。
フロンテクーペは、当初2シーターのみとされ、内装もタイトなコクピットにローバックタイプのバケットシート、インパネには6連メーターが設置されるなど、生粋のスポーツカーといえました。
ちょうど軽自動車のパワー競争が勃発していた頃とあって、搭載されたエンジンは最高出力37馬力を誇る3キャブレターの360cc2サイクル直列3気筒で、見た目だけでなくスポーティな走りも実現。
しかし、軽自動車にも排出ガス規制の波は押し寄せ、1974年には35馬力にパワーダウンし、1975年から軽自動車の排気量が550ccとなる新規格に移行したことで、1976年に生産を終了。
そして、1977年に後継車として初代「セルボ」が登場し、フロンテクーペのスタイルを継承するかたちで、ボディサイズと排気量は新規格に合致させていました。
エンジンは550ccの2サイクル直列3気筒でリア搭載。しかし、最高出力は28馬力と大幅に下がってしまい、フロンテクーペほどドラマチックなエンジンではなく、出力特性もマイルドでした。
なお、軽自動車が再びパワー競争によって出力が向上するのは1980年代に入ってからで、その頂点に立ったのは1987年発売の初代「アルトワークス」(550cc)による64馬力です。
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現在、排出ガス規制だけでなく、騒音規制や燃費規制(メーカーに対して)、安全基準と、日本のみならず世界各国で自動車を取り巻く規制は強化されています。
それでも、各メーカーとも、パワーアップや運動性能の向上を続けているのは、驚異的なことです。
かつて、パワーを犠牲にしてでも排出ガスのクルーン化がおこなわれましたが、いまではなんら犠牲にすることなくパワーアップもできるのは、技術の進歩にほかなりません。
なにこの記事
うそ書くなよ81年のスカイラインにDOHCなんてねえわ
あるぞ。
FJ20はDOHCだからね。
スカイラインはGT神社が多いからね。
RSがFJ20の4気筒だからGTを名乗れないからLD28がGTだったか分からんけど、そもそもパワーダウンではなくてNISSAN NAPSで51年規制をクリアするに下のトルクが死んでしまったんだね。
特にシングルキャブレターのL20の330型セドグロは悲惨だったね、だからと言ってL28も規制前のL20ほどパワーは無く規制後のL20よりマシな程度で使えるようになったのはL28Eになってからの話でスカイラインも自分から診ればFJ20こそGTでありGT-Rでもよかったのでは?と思うね。