かつて一世を風靡した名車も消える!? 2020年に生産・販売が終了の車5選

毎年、各メーカーから数多くの新型車やマイナーチェンジしたモデルが発表されています。一方で、販売台数が目標を大きく下まわることや、法規対応が困難などの理由によって、販売を終了するモデルもあります。そこで、2020年に生産・販売が終了したモデルを5車種ピックアップして紹介します。

長い歴史があっても生き残れないクルマもある

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため、クルマ業界はモーターショーの中止や新型車の発売延期などの影響が顕著でした。それでも新型車が出始めており、わずかながら活気が戻っています。

惜しまれつつ消えてしまうクルマたち
惜しまれつつ消えてしまうクルマたち

 毎年のように各メーカーから新型車やマイナーチェンジしたモデルが発表されていますが、その一方で、販売台数の低迷や法規対応が困難などの理由によって、販売を終了するモデルもあります。

 そこで、2020年に生産・販売が終了のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「バレーノ」

スタイリッシュなコンパクトカーながら販売は低迷してしまった「バレーノ」
スタイリッシュなコンパクトカーながら販売は低迷してしまった「バレーノ」

 スズキ「バレーノ」2016年に発売された、ベーシックな5ドアハッチバックのコンパクトカーです。

 ワイド&ローでスタイリッシュなデザインが特徴で、生産はインドのマルチスズキでおこなわれる輸入車として、日本で販売されていました。

 搭載するエンジンは102馬力を発揮する1リッター直列3気筒ターボと、91馬力の1.2リッター直列4気筒の2種類が設定され、トランスミッションはターボが6速AT、自然吸気がCVTと組み合わされています。

 バレーノの特筆すべき点は全幅1745mmの3ナンバー車ながら、自然吸気が910kg、ターボが950kgという車重で、国産3ナンバー車のなかでもっとも軽量なクルマ。まさに、スズキの軽量化技術の集大成ともいえる1台です。

 しかし、バレーノがデビューした時の年間販売目標は6000台でしたが、内装の質感の問題や、当初1リッターターボ車はハイオク仕様だった(その後、レギュラー仕様に改良)こともネックとなり販売が低迷。

 テコ入れはあったものの販売台数が劇的に上向くことはなく、2020年6月をもって販売を終了しました。

 なお、生産国のインドでバレーノはプレミアムコンパクトとして販売が好調で、2019年1月にはフロントフェイスの意匠変更など、マイナーチェンジされたほどです。

●日産「ジューク」

斬新なデザインが話題となったコンパクトSUVの「ジューク」
斬新なデザインが話題となったコンパクトSUVの「ジューク」

 日産「ジューク」は2010年に発売されたコンパクトSUVです。ボディサイズは、全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mm、ホイールベース2530mmと、ショート&ワイドなプロポーションとなっています。

 グレード構成は1.5リッター直列4自然吸気エンジンの「15RX」系と、1.6リッター直列4気筒ターボの「16GT」系の2系統があり、それぞれ装備の違いで複数のグレードを設定。

 15RX系は2WDのみですが、16GT系には4WDモデルの「16GT FOUR」と、スポーティなニスモ仕様の2タイプがあり、「NISMO RS」には214馬力を誇る高性能エンジンが搭載されました。

 クラスレスな雰囲気と使い勝手の良いサイズから人気を博し、ピーク時は年間4万台の販売を記録しましたが、最新の安全規制に対応できなくなったため、2019年いっぱいで生産を終了。2020年は在庫のみの販売となっていましたが、すでに終了しています。

 欧州では新型ジュークが既に発表されていますが、日本への導入予定はなく、後継車はコンパクトSUVの「キックス」です。

●レクサス「GS」

大人のスポーティセダンとして一時は人気があった「GS」(画像は特別仕様車「エターナルツーリング」)
大人のスポーティセダンとして一時は人気があった「GS」(画像は特別仕様車「エターナルツーリング」)

 かつて、日本でトヨタ「アリスト」として販売されていたレクサス「GS」は、2005年にデビューしました。

 レクサスのセダンで最高峰が「LS」、エントリーモデルが「IS」で、GSはその中間に位置するモデルです。

 現行モデルは日本で2代目にあたり、グレード体系はパワーユニットによって大きく分けられ、2リッター直列4気筒ターボエンジンの「GS300」、3.5リッターV型6気筒エンジンの「GS350」、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド「GS350h」、そして、3.5リッターV型6気筒エンジン+モーターのハイブリッド「GS450h」です。

 さらに、自然吸気の5リッターV型8気筒で、最高出力は477馬力を誇る高性能モデル「GS F」も設定されていました。

 外観は精悍なフロントマスクに、流麗なフォルムで、プレミアムなスポーツセダンといったイメージです。

 日本でのレクサスブランド立ち上げ当初から、GSはラインナップの一翼を担ってきましたが、2020年8月をもって生産終了を発表。

 6月に特別仕様車「エターナルツーリング」が発売されましたが、すでに受注を終えています。

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1件のコメント

  1. シビックはこれまでのコンセプトだと国内向けではないです。
    VWパサートクラスに変更し、別にカローラクラスの物を作ったらいかが?
    ホンダはNシリーズが売れ過ぎて、軽自動車メーカーに変わってしまった。
    このイメージから脱却しないと、普通乗用車は売れないです。

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