スカイラインGT-Rベースの超弩級モデルがあった!? 日産のコンプリートカー3選
究極のGT-Rを目指したコンプリートカーとは!?
●NISMO 400R
1989年に発売された「R32型 スカイラインGT-R」は、レースで勝つために開発されたモデルで、実際に市販車をベースにした「グループA」カテゴリーの全日本ツーリングカー選手権では、無敵の強さを誇りました。
そして、1995年に発売されたR33型 スカイラインGT-Rでは、さらなるパファーマンスアップが図られましたが、当時は最高出力280馬力という自主規制の足かせがあり、飛躍的な性能向上は難しい状況でした。
そこで、日産のモータースポーツ活動を支えるニスモによって、1996年に究極のスカイラインGT-Rを目指して製作されたコンプリートカー「NISMO 400R」が登場。
車名の400Rは、搭載されたニスモチューンの「RB-X GT2型」エンジンが、最高出力400馬力を発揮することに由来しており、まさにコンプリートカーだからなし得た数値です。
具体的なチューニング内容は、2.6リッター直列6気筒ツインターボ「RB26DETT型」をベースに、鍛造の専用ピストン/コンロッド/クランクシャフトによって、排気量を2.8リッターにアップ。
さらにN1タービン、強化エンジンブロック、燃焼室形状が最適化されたシリンダーヘッド、専用にプログラミングされたECUなどを装備。
なお、NISMO 400Rは中低速域のトルクアップを重視して開発されており、実際には400馬力以上の出力も十分に可能だったようです。
外観では専用のエアロパーツやボンネット、全幅を50mm拡大したオーバーフェンダーが装着され、軽量化とともに迫力あるリアビューを演出するチタン製マフラーも、400R専用に開発されました。
一方、サスペンションやブレーキなどは専用に開発されたものではなく、従来のニスモ製スカイラインGT-R用パーツが組み込まれています。
NISMO 400Rの価格は1200万円(消費税含まず)と、ノーマルよりも約700万円アップとなっていましたが、チューニングのメニューからすると打倒な価格ではないでしょうか。
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日本のコンプリートカーの歴史は30年ほど前からですが、海外メーカーではもっと長い歴史があります。
プレミアムブランドではいわゆるオーダーメイドが可能で、外装色や内装の材質とデザイン、エンジンのチューニングなど、多岐にわたります。
さらに、ロールスロイスやフェラーリなどは、世界に1台だけのクルマを製作してもらうことも可能ですが、高額かつ特別な顧客に限られており、お金さえあればいいというわけではないようです。