高速道路の工事はなぜ必要? 工事区間を走行するときに注意したいこととは
工事区間の手前での追突事故に注意が必要
首都高を利用中に、工事区間を走行する上での注意点などはあるのでしょうか。
「残念ながら、工事区間の手前での追突事故が多発しています。そうならないためにも余裕を持った車線変更や、十分な車間距離の確保を心がけていただければと思います。
また、工事規制帯を通過するときは、規制帯への誤進入や工事車両との接触などがないように、わき見運転や速度超過などにもご注意願えればと思います」(メンテナンス担当者)

工事区間を通過するとき、どんな工事をしているか確認したくて、ついつい見てしまう人もいるでしょう。
十分な車間距離をキープしていても、前後のクルマがわき見運転する危険性も考慮しながら、追突事故に合わないように気をつけたいところです。
また、わき見運転だけでなく、天候によって走行速度を変える必要もありそうです。
JAF(日本自動車連盟)のデータによると、雨天時は晴天時の事故件数の約5倍にまで増加しています。
ほかの高速道路では直線区間が多いのに対し、首都高の場合はほとんどが緩やかなカーブを描いている路線で構成されており、行き先によっては車線変更なども複数回行う必要があるなどかなり複雑です。
そんな道路状況にプラスして、雨が原因となるスリップ事故などが頻発するのだそうです。
雨が降っている夜などの工事区間はもっとも事故が発生しやすい状況といえます。やはり安全に走行できる速度への意識と、車線変更するクルマへの配慮など、ドライバー側の心構えが非常に重要です。
また、首都高を利用する前に工事情報を入手しておけば、渋滞回避や事故の確率は減らせそうです。首都高であれば「首都高ドライバーズサイト」というサイト内に、工事予定や交通規制などの情報が掲載されています。
「このサイトでは日別だけでなく、時間帯別にも工事予定を掲載しておりますので、ご利用時間帯に工事予定があるかをご確認いただければと思います」(メンテナンス担当者)
また、首都高速道路が提供する情報は、「mew-ti(ミューティ)」という首都高専用アプリでも入手可能です。
アプリ内のトップ画面では、渋滞情報や規制情報などリアルタイムの交通情報を表示しており、さらにテロップで大規模規制の情報や渋滞回避情報なども入手できます。
首都高のアカウントでツイッターも開設されており、フォローすればさらに手軽に道路交通情報を受け取ることができます。
こういった交通情報サービスのアプリは複数あります。しかもリアルタイムの交通情報が入手できます。首都高に限らず、高速道路を利用する前にアプリやサイトで現在の状況を把握すると、スムーズに走行することができるでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。










