出るのか出ないのか!? ワクワクが止まらなかったコンセプトカー5選
市販目前といわれるも、お蔵入りとなった小型FRスポーツとは!?
●トヨタ「S-FR」
トヨタはスバルと共同開発したFRライトウェイト・スポーツモデル「86」を2012年に発売。そしてトヨタはさらなるFRスポーツモデルとして、86よりも小型の「S-FR」を東京モーターショー2015に出展します。
S-FRは、日常使いのなかでもクルマとの対話ができる楽しさをコンセプトとしたエントリーモデルとして提案。
外観はシャープな印象の86に対し、ボディ全体が丸みをおびたファニーな印象です。さらに、ボディサイズが全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmと86よりもひとまわりコンパクトに設定されています。
エンジンのスペックは不明ながらフロントミッドシップに搭載し、前後重量配分の最適化と4輪独立サスペンションによって、優れたコーナリング性能を実現したといいます。
その後、S-FRは2016年の東京オートサロンにもレース仕様が展示されるなど、市販化に向けて大きな期待が高まりました。
実際に東京モーターショーに展示されていた時点で、内外装のクオリティはコンセプトカーの域を超えており、市販に向けて動き出したとの噂がありましたが、残念ながら中止されたようです。
●日産「IDx NISMO」
東京モーターショー2013で日産ブースに展示され、時期FRスポーツのプロトタイプではと注目されたのが「IDx」です。
それまでも日産は「シルビア」の後継車をイメージさせるコンセプトカーをモーターショーに出展しており、いよいよ現実味をおびたと期待されました。
IDxのスタイルは2ドアクーペで、公式にはアナウンスされていませんが、デザインは「510(ゴーイチマル)」の愛称で呼ばれる3代目「ブルーバード」をモチーフしたと、容易に想像できます。
エンジンは直列4気筒でフロントに搭載しリアを駆動するFRを採用するあたりも、510ブルーバードを彷彿とさせていました。
バリエーションはスタンダードモデルと、スポーティな「IDx NISMO」を設定。IDx NISMOはクラシカルなオーバーフェンダーが装着され、外装のカラーリングもアメリカのレースで活躍したダットサン「510」のワークスカーをモチーフにしています。
内装はハイテクな装備とクラシカルなデザインが融合した、いわゆる「ネオクラシック」なイメージを採用。
公開当時の反響も大きく、日産のラインナップから消えてしまった小型FRクーペの復活を期待させるものでしたが、現時点では実現していません。
ちなみに、ローマ数字で510を表すと「DX」となりますから、やはりIDxは510ブルーバードをオマージュしていたようです。
※ ※ ※
コンセプトカーには大きくわけて2種類あり、ひとつは市販を視野にいれたモデルで、もうひとつは市販をまったく考えず、デザインや技術のスタディモデルです。
公開された時点では、市販化されるかは不明ですが、今回紹介した5車種のように、現実味があるコンセプトカーが出ると、ワクワクが止まりません。
新型コロナウイルスの影響はまだまだ続きそうな勢いで、しばらくは世界中でモーターショーの開催は難しい状況なため、新たなコンセプトカーの登場は期待できませんが、いつかまたワクワクできる日を楽しみにしましょう。
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