なぜホンダ「シティ」は常識破りのボディとなったのか!? コンパクトカーの名車を振り返る

ホンダは1981年に、新世代のコンパクトカー初代「シティ」を発売しました。先に登場した「シビック」とはまったく異なるボディスタイルで登場したシティは、その斬新なコンセプトによって大ヒットしました。そこで、コンパクトカーの名車といえる初代シティを振り返ります。

若い技術者によって自由な発想でつくられた初代「シティ」とは

 ホンダは1957年に、360cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載した軽トラック「T360」から、4輪自動車の製造がスタートしました。

 その後、スポーツカーの「Sシリーズ」が続き、軽乗用車の「Nシリーズ」のヒットによって、4輪自動車メーカーとしての基盤をつくっていきます。

コンパクトカーの概念を変えた初代シティ
コンパクトカーの概念を変えた初代シティ

 そして、1972年にコンパクトカーの初代「シビック」が発売されると、日本のみならず欧米でも、ホンダは本格的な4輪自動車メーカーであると認められるようになりました。

 1979年に登場した2代目シビックは、グローバルでの競争力アップから1.5リッターエンジンを搭載し、ボディも1クラス上に大型化。

 そのため、ホンダはエントリーモデルとして、初代シビックと同クラスの3ドアハッチバック車、初代「シティ」を1981年に発売します。

 シティの特徴は極端に短いボンネットと、台形のフォルム、そしてコンパクトカーとしては他に類を見ない高い全高です。

 この高い全高は開発の初期にはすで決まっており、平均27歳という若い技術者が中心となって考え出され、「トールボーイ」というキャッチフレーズも早期に出ていたといいます。

 当時のコンパクトカーはシビックも含め、なるべく低い全高で安定感を生み、スタイリッシュなフォルムを表現するのが一般的でした。

 しかし、シティの場合は小さな占有面積で居住性に優れ、低燃費で高い走行性能を実現するという命題があり、その実現のためにはメカを狭いスペースに詰め込み、広い室内とするために全高を高くする手法がとられたということです。

 ボディサイズは全長3380mm×全幅1570mm×全高1470mmと、全長は現在の軽自動車よりも20mmほど短いくらいのコンパクトさを誇っています。

 搭載されたエンジンは1.2リッター直列4気筒SOHCで、初代シビックで確立されたCVCCを採用。最高出力は61馬力(MT車、グロス[以下同様])とローパワーですが、665kg(「R」MT車)と軽量なボディには十分なパワーでした。

 また、当時の無鉛レギュラーガソリン仕様では異例の圧縮比10.0という、高い圧縮比を実現して熱効率を向上させ、軽量な車体と相まって19.0km/L(10モード、「E」MT車)とクラストップの低燃費を実現。

 足まわりは4輪ストラットの独立懸架で、新設計のリアサスペンション機構を採用して荷室の確保を図るなど、いたるところに機能の向上のためのアイデアを採用しています。

 内装はシンプルなデザインながら、大人4人が快適に過ごせる広さで、「ポケッテリア」と呼称していたほど収納スペースも多く、なかでもユニークなのがインパネ上に設置された「クールポケット」で、冷房使用時には最大250mlの缶ジュースが4本冷やせました。

 さらにシティの登場で話題になったのが、同時発売された原付きバイク「モトコンポ」です。モトコンポはハンドルやステップ、シートを折りたたむことで、シティのトランクに収まるように設計されており、専用のストラップで固定して持ち運べるという斬新な発想のバイクです。

※ ※ ※

 初代シティは、デザインとコンセプトが多くのユーザーから受け入れられ大ヒットしました。

 そして、第2フェーズとしてバリエーションの拡充と進化を続けることになります。

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コメント

1件のコメント

  1. だったら見なければ良いだけ。ここは車のニュースというサイトなんだから、車のネタを取り上げるのは当たり前。馬鹿な事言うな!