兄弟車「ルークス」とはどこが違う？

　前述のように、このeKスペース／eKクロススペースは、日産ルークスと基本設計が同じです。しかし、実車で確認すると異なる部分が意外に多くて驚きました。

　まずラインナップですが、ルークスではシンプルな外観の標準タイプにはターボエンジンが用意されていません。いっぽうでeKスペースでは、eKクロススペースではない標準タイプでもターボエンジンが選べるのです。

　またeKクロススペースのターボエンジン搭載車には、手元でシフトダウン／アップのマニュアル操作ができる「パドルシフト」や、オフロードなどのきわめて急こう配の坂道を下るときに車速を一定に保つ「ヒルディセントコントロール」、さらには悪路でタイヤのスリップを防いで走破性を高める「グリップコントロール」などが組み込まれています。

　驚くことに、これらはルークスには設定のないアイテム。eKクロススペースはスタイルだけでなく、機能的にもルークスには採用されていない、オフロード走行用アイテムが充実しているのです。

　また細かい部分では、三菱が「MIパイロット」と呼ぶ先進運転支援機能の、ハンドルに内蔵されたスイッチも、ルークスの「プロパイロット」とは色が異なるなど、独自性を主張していました。

　ちなみに、eKクロススペースのMIパイロットのスイッチは緑で、ルークスのプロパイロットのスイッチは青です。

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　価格（消費税込）はeKクロススペースが165万5500円から199万1000円、eKスペースが139万9200円から176万7700円です。

　今回試乗したeKクロススペースには、オプションとして「プレミアムインテリアパッケージ」が追加されていましたが、これもオススメ。

　シート表皮がアップグレードされるほか、ダッシュボードはステッチ入りの革巻き風となり、上質感が大幅にアップしているからです。

　軽自動車とは思えないほどリッチな雰囲気となり、これでオプション料金5万5000円なら安く感じられました。