2700万円の段付き「ジュリアGTA」は、世界に50台! まだ間に合うかも!?
2020年、アルファ ロメオは創業110周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、100周年のときのような大規模なイベントは中止になっているが、オンラインでのイベントが盛んに開催されている。日本では、「アルファ ロメオ総選挙」がおこなわれ、日本人が選ぶアルファ ロメオ20台が選出されたが、「ジュリア」系は根強い人気であった。今回のオークションレポートは、このジュリア系から、希少な右ハンドルの「GTA1300ジュニア」をお届けしよう。
走ってナンボのアルファ ロメオではまれなコレクターズアイテム
世界中に根強いファンが数多くいるアルファ ロメオ。アルファ ロメオのファンの特徴は、実際にワインディングロードやサーキットへと持ち出して、積極的に走りを楽しむことにある。
まさしくスポーツカーを所有することの、本来の楽しみ方といってもいいだろう。
アルファ ロメオはまた、特別なコレクターズアイテムでなければ、その価格も比較的リーズナブルだから、オークション・シーンでも人気が高いのが特徴だ。
だが今回は、マニア羨望の1台ともいえるモデルが姿を現した。希望落札価格は22万4000ユーロ(約2688万円)。1965年式の「ジュリア・スプリント・GTAストラダーレ」だ。
ちなみにこのモデルは、この価格ではさすがに買い手が現れず、現在もフォー・セールのままとなっているが、コンディションはさすがに素晴らしい。
アルファ ロメオは1960年代のからさまざまなモデルが続々と誕生し、それを整理するのはなかなか難しい。
GTAの元祖ともいえるのは1965年に誕生した「ジュリア・スプリントGTA」で、これは当時のスプリントGTをベースにA=Alleggenrita(軽量化)したレース用のモデルだった。
1570ccの搭載エンジンもツインプラグ化などのチューニングを受けたもので、1966年から1969年までヨーロッパ・ツーリングカー選手権を制覇するなど、アルファ ロメオの理想どおりの活躍を見せた。「ストラダーレ」と呼ばれたロード仕様も少数が生産されている。
アルファ ロメオは1960年代のからさまざまなモデルが続々と誕生し、それを整理するのはなかなか難しい。とお書きですが、オークションに出されているのは1965年式の「ジュリア・スプリント・GTAストラダーレ」で、途中からGTA1300ジュニア話にすり替わってませんか? 当方の読解力ではそう読めてしまいます。
クルマ自体は綺麗ですが、一見してリプロパーツもたくさん使われており改造箇所も見えます。アルミボディーにしては表面が綺麗すぎて、パテてんこ盛りが予想され、型式のプレートの怪しい現状でこの価格では売れなくて当たり前ではないかと思います。