2700万円の段付き「ジュリアGTA」は、世界に50台! まだ間に合うかも!?

希少な右ハンGTAは、普通のジュリアとなにが違う?

 1968年になると、1290cc仕様の「GTA1300ジュニア」が発表される。こちらはレースのためにさらにチューニングが徹底されたもので、今回の出品車は諸説あるが447台が生産されたなかで、さらに50台のみが存在する右ハンドル仕様。最初の出荷先はもちろんイギリスだった。

いまからでも落札は可能だが、スイスまで引き取りに行かなければならない(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
いまからでも落札は可能だが、スイスまで引き取りに行かなければならない(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 実際のGTA1300ジュニアはストラダーレだが、そのディテールはまさに闘うマシンそのものだ。

 ボディパネルは軽量化のためにスチールからアルミニウムへと変更され、サスペンションまわりには当時のアウトデルタが開発したスペシャルパーツが数多く組み合わされている。

 1290ccの直列4気筒DSOHCエンジンは、やはり半円球の燃焼室にツインプラグヘッドを組み合わせたもの。ストラダーレでもその瞬発力は激しく、それが実際の走りでは大きな魅力となっている。

 今回は、残念ながら入札価格が希望落札価格に届かなかったGTA1300ジュニア。

 さすがにそのコンディションや右ハンドルという希少性を考えても、希望落札価格の設定は高すぎたということだろうか。

 とはいえこのGTA1300ジュニアは、間違いなく遊べるクルマであることは間違いない。クラシックレースでサーキットをステージにしてもよいし、クラシックカーのラリーイベントに参加するのもいいだろう。

 オークションは終了したものの、セールスはまだ継続しているので、興味のある方はぜひコンタクトを取ってみてほしい。ただし主催者のRMサザビーズからは注意点がひとつだけ記されていた。

「このロットの落札者は、車両をスイスのトーフェンまで引き取りにくる必要があります」と。うーん、これだけでかなりハードルが……。

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1件のコメント

  1. アルファ ロメオは1960年代のからさまざまなモデルが続々と誕生し、それを整理するのはなかなか難しい。とお書きですが、オークションに出されているのは1965年式の「ジュリア・スプリント・GTAストラダーレ」で、途中からGTA1300ジュニア話にすり替わってませんか? 当方の読解力ではそう読めてしまいます。 
    クルマ自体は綺麗ですが、一見してリプロパーツもたくさん使われており改造箇所も見えます。アルミボディーにしては表面が綺麗すぎて、パテてんこ盛りが予想され、型式のプレートの怪しい現状でこの価格では売れなくて当たり前ではないかと思います。

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