1000万円オーバー! ブリフェンのランチア「デルタ」赤丸急上昇中!!

ラリーシーンを席巻したランチア「デルタ」のなかでも、ブリスターフェンダーのボディをまとった「デルタHFインテグラーレ」は、日本でも非常に人気のあるモデルだが、レストアを施されたバリ物はオークションでどれくらいの落札価格なのだろうか。

1000万円オーバーで落札されたデルタは、どんな個体だった?

 今回RMサザビーズの「ザ・ヨーロピアン・セール・フューチャリング・ザ・プティ・ジャン・コレクション」に出品されたのは、1993年に限定販売された「ジアッラ・ジネストラ」である。

 220台が限定販売され、150台がイタリアへ、50台がドイツへ、そして20台がフランスへとデリバリーされた記録が残されている。

WRCラリーを席巻したランチア「デルタHFインテグラーレ・エボルツィオーネII」は、いまなお根強い人気を誇る(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
WRCラリーを席巻したランチア「デルタHFインテグラーレ・エボルツィオーネII」は、いまなお根強い人気を誇る(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 新型コロナウイルスの影響で、オンラインでのオークションとなってしまったのは残念だが、この出品車のコンディションは画像やモニターからも十分に伝わってくるものだった。

 ランチアの記録によれば、出品されたデルタの実際のデリバリーは1993年の11月のようだ。当時ドイツにデリバリーされた1台で、ファースト・オーナーはベルリンに、さらにウォルフスブルグのオーナーを経て、一度はオーストリアに渡っている。

 しかしわずか3か月でドイツへと戻ると、プティ・ジャン氏の所有するところとなり、2017年にはヨーロッパでも有名なランチアのレストア・ガレージ、カールフォーファー社でフルレストアの作業を受けている。

 エンジン、ドライブトレイン、防錆処理を施したアンダーボディ、ニュー・スプリングやブッシュ類を使用したサスペンション、エレクトリック・システム、エンジンベイやボディーワーク、そしてインテリアと、徹底して手が加えられている。

 さらにトリノのランチア・クラシケへと車両を持ち込み、サティフィカート・ディ・オリジン(オリジナル車両であることのメーカー公認の証明書)も取得済だ。

 レストアにかかった費用は、トータルで2万5000ユーロ(約300万円)とされるが、これはベースモデルのコンディションが良好であったことも、ひとつの理由であるとも考えられる。

 今回のオークションでは注目度の高かった、このランチア・デルタ・ジアッラ・ジネストラの注目の落札価格は、8万9100ユーロ(約1069万円)という結果だった。

 日本でも人気の高いデルタの限定車。その世界的な相場は、まだまだ上がりそうな気配が濃厚だ。

【画像】ブリフェン「デルタ」のクールなディテールをチェック!(21枚)

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