マツダ、なぜ6年目「CX-3」に新エンジン追加? 同門「CX-30」人気でも選ばれるポイントとは
マツダのコンパクトSUV「CX-30」は2019年10月に同社の国内向けSUVとして4番目のモデルとして登場しました。しかし、同社には2015年に登場した「CX-3」がラインナップされていますが、似たようなサイズかつ設計が古いCX-3を選ぶ人は、どのような部分に惹かれているのでしょうか。
「CX-30」ではなく、「CX-3」をあえてユーザーが選ぶポイントとは?
マツダは、2019年10月にコンパクトSUV「CX-30」を発売しました。当初CX-30は、同社でボディサイズの近い「CX-3」(2015年2月発売)の後継モデルであるという見方もありましたが、その後もラインナップに残り、2020年の5月には1.5リッターガソリンエンジンモデルの追加がおこなわれるなど、現在も商品改良を続けています。
マツダの販売店によると、「設計の新しいCX-30ではなくCX-3を選ぶユーザーも存在する」といいますが、ユーザーがCX-3を選択するポイントとは、どのようなものなのでしょうか。
SUVらしい大胆な力強さと伸びやかで流麗なデザインを与えられたCX-30は、マツダSUVの国内主力販売車種となっています。
日本自動車販売協会連合会の発表する登録車販売台数ランキングによると、CX-30は発売月の2019年10月に21位にランクインして以降、2020年5月まで20位前後から30位前後を推移しています。
ボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mm、ホイールベースは2655mmとなっています。
搭載されるエンジンの注目は新世代ガソリンエンジン「SKYACTIVE-X」の2リッターで、CX-3にSKYACTIVE-Xの設定はありません。
そのほかに、2リッターガソリンの「SKYACTIVE-G」、1.8リッタークリーンディーゼルの「SKYACTIVE-D」が用意されます。SKYACTIVE-D以外では、6速ATのほかに6速MTも選択可能です。
対するCX-3は、ボディサイズが全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mm、ホイールベースは2570mmです。ちなみに、CX-30よりも全長や全幅は少し小さいながら、最小回転半径は5.3mで共通しています。
搭載されるエンジンは、2020年5月に追加された1.5リッターガソリンのSKYACTIVE-G、2リッターガソリンのSKYACTIVE-G、1.8リッタークリーンディーゼルのSKYACTIVE-Dが用意されます。
SKYACTIVE-Dの一部グレードでは6速MTが選択可能となっており、この点はSKYACTIVE-Dにのみ6速MT仕様が設定されないCX-30とは対照的です。
なお、CX-3は残念ながら日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングで、2019年9月の43位を最後に、トップ50圏内には入っていません。
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最新モデルのCX-30ではなくCX-3を選ぶのは、どんなユーザーなのでしょうか。マツダの販売店スタッフは、次のように話します。
――CX-3の商品改良がおこなわれましたが、そのポイントは何でしょうか。
CX-30が発売されてCX-3と近い存在となったことから、CX-3に1.5リッターエンジンのモデルを追加することで、マツダSUVのエントリーモデルであることを明確にお客さまに伝えることができるようになったのが大きいといえます。
また、マツダの先進安全技術である「i-ACTIVSENSE」を標準装備としたことで、全車がサポカー補助金の対象となるサポカーS・ワイドとなり、お客さまにより安心してお乗りいただけるようにしたのもポイントです。
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マツダがCX-3に新エンジンを追加したことで、エントリーモデルの価格は大きく引き下げられました。
従来、CX-3のエントリーモデルの車両価格(消費税込、以下同様)は216万7000円でしたが、2020年5月に1.5リッターエンジンが追加設定されたことでエントリーモデルの車両価格は189万2000円となり、より手が届きやすい価格設定となっています。
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