マツダのフラッグシップ「CX-8」の実燃費は? 重量級ディーゼルSUVの実力を試す
3列シートSUVはミニバンとしても使えるのか?
●ワインディング路
走行距離:41.8km
実燃費:14.9km/L
ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコース。
450Nmという豊かなトルクのおかげで、急な上り坂が続くシーンでもそこまでアクセルを踏み込まなくても難なく登っていきます。
さすがにフル加速をしようとすればエンジンも唸りを上げますが、程よいペースで駆け抜けるレベルであれば、耳障りな音域にたどり着くことはありませんでした。
一方の下り坂は、さすがに軽さを感じる、とまではいいませんが、少なくとも2トン弱の車重を持つクルマとは思えないフットワークの良さを見せてくれました。
登りでそこそこの加速を楽しんだにもかかわらず、燃費性能は14.9km/Lと、十分に満足できるレベルです。
●一般道
走行距離:64.4km
実燃費:15.0km/L
一般道は、国道134号から国道1号を経由して横浜市内まで走行します。
ここでも交通量自体は少なかったものの、信号が多く平均速度が低くなりがちなコースなので、燃費の面では少々厳しいシチュエーションだといえます。
市街地での走りでは、19インチの大径ホイールが悪い方向に作用するかと危惧していましたが、ネガティブな印象はほとんどありませんでした。
一方、1840mmという車幅が、横浜市内の狭い道で気を遣うことがありました。
ここでの燃費は15.0km/Lと予想以上の好記録をマーク。この好記録にはアイドリングストップも寄与していると思われますが、さすがにディーゼルエンジンということもあって再始動時の音と振動はやや大きめ。
ただ、全体的に静粛性の高いCX-8においては少し目立つというレベルで、不快さを感じることはありませんでした。
※ ※ ※
今回は、マツダのクロスオーバーSUVかつフラッグシップモデルかつ3列シートモデルであるCX-8のディーゼルモデルの燃費テストを実施しました。
ディーゼルモデルとなるともっとも手ごろなグレードでも総額は400万円に迫る価格帯ではありますが、他社のミニバンと比較検討するユーザーも少なくないといいます。
発売当初の上級グレードは6人乗りのみのラインナップでしたが、市場からの要望を受けて7人乗りも選択できるようになっています。
高級感のある内装や走りの良さ、燃費性能などを考えると、CX-8は多人数乗車できるSUVとして十分な魅力を備えたモデルだといえます。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
さすが、成り行きでライターになっただけのなんちゃってライターだけのことはある。燃費計で燃費を語るなよ。せめてトータルでは給油してるだろうから満タン法で語るべきでは。
もしくは燃費計と満タン法との乖離が凄すぎて言えなかったとか、色々想像するよ。数値が信用できない以上、読む価値なし。
アテンザの設計ミスを引きずってると言うか?更なる厳しい規制には対応しにくいだろ
あのエンジンルームでは今更に尿素タンクや配管も辛いし、尿素を注入する手間を省いた売り文句の付けが回ってきてる感じだね。
記者が書くほどトルクにパンチなんて無いはずなんだが?
メルセデスなど外国勢は迷わず尿素を用いてトルクを削ぐようなまねはしてないのに
日本の市場ってこの辺りの割り切りに乏しいから良い買い物ができないんだよね。