あの巨大キドニーグリルはいつ登場? 今年後半に上陸するBMWとMINIを予想してみた

注目は改良新型「5シリーズ」 人気モデルMINI「クロスオーバー」も登場予定

 6シリーズグランツーリスモは、2017年に6シリーズに新しく加わったモデルで、大きなハッチバックを備えた5ドアであることが特徴だ。

BMW改良新型「6シリーズグランツーリスモ」
BMW改良新型「6シリーズグランツーリスモ」

 クーペのような優雅なシルエットと、大きなハッチバックによる利便性を兼ね備えている。今回のマイナーチェンジにより、フロントとリアのデザインがリフレッシュされ、インフォテイメント系や運転支援システムがアップデイトされている。

 また、マイルドハイブリッドの48Vシステムも採用された。本国発表では2種類のガソリン・エンジンと3種類のディーゼル・エンジンが用意され、すべての8速ATが組み合わされる。

 5シリーズもマイナーチェンジをおこなった。

BMW改良新型「5シリーズセダン」
BMW改良新型「5シリーズセダン」

 ヘッドライトやストップランプ、バンパーのデザインが変更になり、インテリアでも12.3インチのディスプレイが採用となった。合わせて会話式に操作できるBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントのサービスが利用可能になっている。自動運転機能も最新ものへとアップグレードしている。

 パワートレインには、すべてのモデルに48Vのマイルドハイブリッドを採用。ツーリングワゴンにも、プラグインハイブリッドモデルが用意されることになった。また、本国では6月に「M5」の改良も発表されている。その内容は5シリーズ同様のエクステリアとインテリアなどの改良だ。

 2019年のフランクフルトで発表された「コンセプト4」を経て、2020年6月に本国で発表されたのが4シリーズクーペだ。

BMW「4シリーズクーペ」
BMW「4シリーズクーペ」

 コンパクトでスポーティな2ドアクーペは、古くからBMWの走りの象徴だ。その現代版となるのが4シリーズクーペといえる。

 最新の4シリーズクーペは、「3シリーズセダン」よりも57ミリも低い美しいデザインと、さらに巨大になったキドニーグリルを備える。駆動方式は全モデルで4輪駆動を採用。市場導入時点では4気筒ガソリンエンジンが2種類、4気筒ディーゼルエンジンが1種類用意されるという。さらに2021年3月以降、直列6気筒ディーゼルエンジンを2種類投入するとアナウンスされている。

 世界市場への導入は2020年10月以降だという。日本上陸は、2020年度中が期待できる。

※ ※ ※

 数多くのバリエーションを用意するMINIのなかでも、トップクラスの人気を誇るのがSUVとなるクロスオーバーだ。MINIブランドにおける全世界の販売のうち、約30%がクロスオーバーだというのだ。

改良新型「MINIクロスオーバー」
改良新型「MINIクロスオーバー」

 その人気者がビッグマイナーチェンジを実施。フロントまわりのデザインが新しくなりLEDヘッドライトを標準にし、リアのLEDランプもユニオンジャック・デザインを採用している。

 インテリアのデザインもリフレッシュされ、コネクテッド機能も強化されている。パワートレインは環境性能をアップし、全モデルでユーロ6をクリア。4WDモデルのラインナップも拡充されている。

 BMWジャパンの広報によると、コロナ禍による生産への影響は意外に小さなものにとどまっており、例年どおりの流れで日本導入の準備が進んでいるという。

 新型モデルから人気モデルのマイナーチェンジなど、2020年後半のBMWの新顔は、期待度の高いモデルばかり。今後の発表を楽しみに待ちたい。

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Writer: 鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。

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