質感アップの「マツダ2」はコスパも良い!? ディーゼル仕様の実燃費を徹底調査
ディーゼルならではのパワフルな走りを堪能できる
●ワインディング路
走行距離:41.9km
実燃費:20.0km/L
ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースは、どうしても燃費の面で不利になりがちな状況です。
しかし、ここでもディーゼルエンジンの豊かなトルクは有効で、アクセルをそこまで踏み込むことなくスルスルと急坂を登ってくれました。
続く下りでは、MTモードを使ってエンジンブレーキを併用しながら走行したのですが、シフトダウン時にギアが入っていない時間が思いのほか長く、空走感があったのは一世代前のモデルの辛いところかもしれません。
とはいえ、燃費は41.9km走行で20.0km/Lと、良好な結果となりました。
●一般道
走行距離:64.9km
実燃費:22.9km/L
一般道は、国道134号から国道1号を経由して横浜市内まで走行します。ほとんど渋滞はありませんでしたが、信号が多く、トラックの走行も多いルートのため、平均速度は低く、ストップ&ゴーもそれなりにあるシチュエーションです。
このルートでは、64.9kmを走行して22.9km/Lと、ワインディング路よりも良い数値をマーク。ここでも回転を上げなくても十分なトルクと、アイドリングストップが効果を発揮したのかもしれません。
振動面で不利なディーゼルエンジンではありますが、再始動のときの振動もそこまで気になるレベルではありませんでした。
※ ※ ※
マイナーチェンジでマツダ2に車名が変更されましたが、前身となるデミオは2014年に登場。現行マツダ車のなかではベテランの部類に入ります。
それでも燃費性能は、後発のコンパクトカーと比較しても、そん色ないレベルかそれ以上だといえます。
使用燃料が軽油ということもあって、専用オイルなどディーゼルエンジンならではの出費もありますが、日々のランニングコストはかなり低いといえるでしょう。
また、マイナーチェンジでGVCプラスなども備わり、静粛性も大幅にアップしたことで走りの質感もクルマとしての仕上がりもレベルアップした印象です。
最新モデルと比較すると小さいままのナビモニターや、電動パーキングブレーキが備わらない点など、少々古さを感じる部分もありますが、クルマの完成度としては、熟成が進んだといえる仕上がりでした。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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