雨の日の視界不良は劣化したワイパーのせい!? 初心者でもできるワイパー交換

ワイパーゴムとブレードは一緒に交換するのがおすすめ

 ワイパーの交換は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどにおいて有料で交換する方法もありますが、手軽にできる作業なので自分で交換することも可能です。

フロントワイパー
フロントワイパー

 カー用品店でワイパーを扱うコーナーでは、ワイパー適合表が置いてあります。クルマのメーカーや車種名、年式、形式を確認すれば、かんたんに適合する商品が見つかります。

 ワイパーメーカーや輸入車などの車種によっては純正以外の適合品がない場合もあるので、注意が必要です。

 ワイパーゴムが劣化するだけでなく、稼働しているアームと接触しているブレードも劣化しているケースがあります。

 ゴムを新品に取り替えても、ブレードがガタついているとウインドウに密着せずに拭き残しが発生してしまうこともあるため、ブレードも一緒に交換したほうが良いでしょう。

 手順は非常に簡単です。交換作業中にアームが倒れてウインドウが傷つかないように、タオルを交換するワイパーとウインドウの間に挟みます。

 次はワイパーをアームごと立てます。このときゴム部分を縦方向(上向き)にすると作業しやすいです。

 アームと接触しているブレードの中央部分はU字クリップになっているので、脇の小さなストッパーを押さえながらブレードごと手前にズラせば、簡単に外れます。

 最後に新しいワイパーブレードを外したのと逆の要領で取り付けます。ここで注意したいのは、ワイパーブレードには向きがあることです。ブレード本体に「→」マークが記載されています。

 所要時間はわずか数分で完了です。これで雨の日でもクリアな視界で走行できるようになります。

 雨の日の視界確保で気になるのが、ウインドウの撥水コートです。ウインドウの撥水コーティング剤はカーグッズ量販店の人気商品で、さまざまなメーカーから商品が発売されており、価格も1000円からとお手軽です。

 市販されている撥水コーティング剤の多くは「フッ素系撥水コーティング」で、手軽に施術できる半面、撥水効果は2か月から3か月程度で、比較的短期間で塗り直す必要があります。

 また、洗車程度の下処理ではウインドウ表面に汚れや傷などが残り、その上に厚塗りしてしまった結果、表面に凸凹ができ、ワイパーのビビリ音が出てしまうこともあります。

 一方で「撥水コート専門店」や「洗車専門店」などプロにお願いするという方法もありますが、その場合はコーティング費用が1万から2万5000円の予算が必要になります。

 その分、フロントウインドウに流れ出したワックスやボディコーティング剤や排気ガスなどで付着した油膜などを丁寧に落とす下処理をおこなったうえに、より強力な皮膜の「ガラス系撥水コーティング」を2層コーティングする業者もあります。

 撥水効果が1年くらい持続するといわれ、手間と作業時間を短縮できるメリットがあります。

※ ※ ※

 ワイパーは正常に動いてこそ雨の日の視界をしっかり確保できます。駐車状況にもよりますが、日光に年中当たる状態のワイパーゴムやブレードは、日焼けも劣化も想像以上に早いものです。

 ワイパーブレード自体も数千円で購入できますし、自分で撥水コーティングすればよりクリアな視界を確保できます。雨の日に備えて、ワイパーの状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

【画像】雨天時の運転には必需品! 雨で活躍するワイパー(11枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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