日産は技術だけじゃない!? 海外でデザインが評価された日産車3選
日産の自動車製造は前身となる快進社から数えて100年以上の歴史があり、これまで数多くの名車と呼ばれるクルマを世に送り出してきました。なかにはデザインが高く評価されたクルマも存在。そこで、日本のみならず海外からもデザインが絶賛された日産車を3車種ピックアップして紹介します。
国内専用車だった日産車が海外から注目されたこともあり
日産は国内メーカーのなかでも長い歴史があり、前身の快進社から数えると100年以上も自動車製造を続けています。
これまで、日産は数多くの名車と呼ばれるクルマを世に送り出してきましたが、なかにはデザインが高く評価されたモデルも存在。
そこで、日本のみならず海外からもデザインが絶賛された日産車を3車種ピックアップして紹介します。
●キューブ
1998年にコンパクトカーの「マーチ」をベースに開発されたトールワゴン「キューブ」が発売されました。2列シートミニバンのようなフォルムで、コンパクトながら広い室内空間を実現したことで人気となります。
そして、2002年には、キューブという車名にふさわしい「箱型」の2代目が登場し、デザインが高く評価されて大ヒットを記録。
とくに、左右非対称のリアゲートが斬新で海外からも注目され、アメリカ日産はキューブを北米でも売るようにと本社にリクエストしたといいます。
そこで、2008年にデザインを先代からキープコンセプトとした3代目が発売されると、シリーズ初の海外市場での販売も始まりました。
その後キューブは10年以上フルモデルチェンジされず、販売が続けられたロングセラーとなりましたが、商品力の低下は避けられず、2019年に生産を終了。20年にも及んだキューブの歴史に幕が閉じられました。
●フィガロ
クラシカルなデザインのオープンカー「フィガロ」は、1980年代の終わり頃一世を風靡した日産の「パイクカー」シリーズ第3弾として、1991年に2万台限定で発売されました。
外観は欧州のスポーツカーをイメージさせるデザインで、屋根とリアウインドウ周辺が手動で開閉でき、一見すると2シーターのように見えますが、狭いながらもリアシートを備える4シーターとなっています。
シャシとエンジンは初代マーチがベースで、エンジンはパイクカーシリーズ唯一の1リッター直列4気筒ターボを搭載。
内装もクラシカルに演出されており、レトロな書体のタコメーターやアナログ時計、パネルに設置されたトグルスイッチ、CDプレイヤーを備えながら古いラジオのようなデザインのオーディオを装備しています。
フィガロは日本専用車ですが、当時から海外でも注目されており、なかでも右ハンドルであることや英国趣味の内外装からイギリスで人気となり、相当な数の中古車がイギリスに輸出されました。
いまではイギリスに専門店やオーナーズクラブまで存在するほどです。