最後の1.6リッターとなった至高のハッチバックとは!? 初代シビックタイプRを振り返る
現在、ホンダの高性能モデル「タイプR」といえば「シビックタイプR」が唯一の存在です。最新モデルを含めると、これまで5代6車種にわたって販売されていますが、最初のシビックタイプRはいまも語り継がれる存在です。そこで、6代目にあたるシビックを振り返ります。
いまも高い人気を誇る初代シビックタイプRとは
1972年、ホンダから新しい発想のコンパクトカーである初代「シビック」が発売されました。FFレイアウトを採用し、ボディの四隅にタイヤをレイアウトすることで広い室内を実現し、優れた経済性から日米でヒットを記録します。
この初代シビックは、ホンダの社内チームによりツーリングカーレースに参戦し、当時はレースで不利とされたFFながら好成績を収めました。
1979年に登場した2代目では、ワンメイクレースの「スーパーシビックレース」が開催されるなど、大衆車でありながらスポーティなモデルということをアピール。
そして、1983年に発売された3代目では、1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載した高性能グレードの「Si」が登場し、1985年のシーズンに、当時高い人気を誇っていた全日本ツーリングカー選手権に参戦するなど、シビック=高性能スポーツコンパクトというイメージが定着します。
さらに4代目では、究極の自然吸気エンジンともいうべき、可変バルブタイミングリフト機能の「VTEC」エンジンを搭載する「SiR」が登場し、1.6リッター自然吸気エンジン車の頂点に君臨。
引き続き、全日本ツーリングカー選手権では強さを誇り、1995年には6代目となるEK型シビックが登場します。
高性能グレードであるSiRに搭載されたエンジンは、1.6リッター直列4気筒DOHC VTECで、最高出力170馬力を発揮しましたが、このスペックは5代目から変わっていませんでした。
なぜなら、さらに高性能なモデルの登場が控えていたからにほかなりません。
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