PA/SA混雑緩和へ新たに全国53箇所で約810台の駐車マス整備をNEXCOが発表
東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路の3社は、高速道路の休憩施設で顕在化している駐車エリアの混雑に対する駐車マス拡充の取り組みを推進しており、2019年度の拡充実績と2020年度の拡充予定をとりまとめました。
2019年度は約1350台拡充、2020年度は約810台拡充予定
NEXCO東日本、中日本、西日本各社は、高速道路の休憩施設における駐車エリアの混雑を解消するために、駐車マスの拡充を推進。2019年度の拡充実績と2020年度の拡充予定を発表しました。
深夜帯を中心に、サービスエリア・パーキングエリア(以下、SA・PA)における大型車の駐車マスが不足して混雑する状況は、依然として発生しています。
たとえばE1、東名海老名SAでは、6時間以上の長時間駐車が全滞在量の約6割を占めており、1台による駐車マスの占有時間が長くなることで多くの車両が利用できなくなり、大型車の駐車マスが不足する状況です。
また、大型車の駐車については、首都圏などの主要都市圏に近いSA・PAや、逆に主要都市圏から一定距離を離れたSA・PAに偏っており、これらのSA・PAの利用は、同じような時間に集中するため、駐車マスの有効利用が適切に図られない状況となっています。
そのほかにも、大型車マスに普通車が駐車する、または普通車マスに大型車が停車するなどの不適切な利用のために、本来駐車できる車両が駐車できない状況が発生。兼用マスについても、普通車、大型車のそれぞれの駐車マスが満車になった場合に使用する設計となっていますが、そのような利用がなされていないため、本来の機能が発揮できない事例が見られます。
これらの対策としてネクスコは、既存休憩施設の駐車エリアを有効活用した改良を施すことで、駐車マスの拡充を促進。駐車エリアの利用状況に応じて、普通車と大型車双方で利用可能な兼用マスを整備しました。
混雑の要因となっている長時間駐車抑制に対しては、注意喚起などの啓発活動を引き続き実施していくとともに、今後新たな対策などを検討していく方針です。
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