GT-RワゴンにランエボSUV!? ハイパワーエンジン搭載の意外な高性能車5選
暴力的な加速が魅力だったセダンとは!?
●スバル「レガシィアウトバック 3.6R」
1989年に発売されたスバル初代「レガシィ」は、ステーションワゴンの「ツーリングワゴン」がラインナップされ、オールラウンドに使える高性能ワゴンとして高い人気を誇るなど、ステーションワゴンブームの火付け役となりました。
そして、1995年にツーリングワゴンをベースにした派生車「レガシィ グランドワゴン(後に『ランカスター』へ改名)」が登場。
最低地上高がアップされ、SUVテイストを盛り込んだクロスオーバーとして、北米では「アウトバック」の名で販売。日本でも3代目から「レガシィアウトバック」の名称に改められました。
そして2009年に登場した4代目レガシィアウトバックのトップグレードとして、「3.6R」が設定されます。
搭載されたエンジンは、最高出力260馬力を発揮する3.6リッター水平対向6気筒自然吸気で、このエンジンはスバルが生産する最大の排気量です。
レガシィアウトバック 3.6Rは、大排気量自然吸気エンジンならではの低回転域から余裕あるトルクを活かし、長距離ドライブに最適なステーションワゴンとなっていました。
しかし、日本での自動車税の区分では、3.6リッター車は4リッター車と同額の自動車税が課せられるため、販売的には苦戦し、5代目の国内仕様では3.6リッターエンジンは廃止されています。
●トヨタ「アリスト」
1991年にデビューしたトヨタ「アリスト」は、巨匠ジウジアーロが主宰するイタルデザインの手によるスポーティな外観と、ハイパワーなエンジンによって、国内市場で人気となります。
同時期に販売されていた「セルシオ」や「クラウン」はラグジュアリー路線のモデルでしたが、アリストのワイド&ローなスタイルと高性能なスペックは、若いユーザーからも支持を得ました。
発売当初に搭載されたエンジンは全グレードとも3リッター直列6気筒で、自然吸気モデルが最高出力230馬力、ツインターボモデルは280馬力を誇ります。
この「2JZ-GTE型」ツインターボエンジンは「A80型 スープラ」に先駆けて搭載され、アリストとスープラ以外のモデルには設定されていません。
1992年には4リッターV型8気筒エンジンとフルタイム4WDが組み合わされた「4.0Z i-Four」も加わりますが、やはりツインターボモデルが人気で、ハードなチューニングが施されたクルマも多数存在しました。
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最後に紹介したアリストは数字のうえでは280馬力ですが、暴力的な加速が体験できるクルマでした。
ターボエンジンならではのパワー感は、日産初代「シーマ」と同様に、いまも語り継がれています。
近年の高性能セダンも十分に速いのですが、昔のクルマの未完成な部分も魅力的に思えます。
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