コロナ禍でも電動車は上昇傾向!? 2020年4月欧州新車販売台数速報
SUVの販売台数は、市場全体の実績と一致
2020年4月のSUVの販売台数は、昨年同月比78%減となる10万9500台でしたが、マーケットシェアとしては、ほぼ37%で安定しています。
台数が減少したのは、B SUV、C SUVセグメントが大きな落ち込みとなったためですが、これはフランス、イタリア、スペインといった、もっとも新型コロナウイルスの影響を受けた国で人気のセグメントであったことが大きいと予想されます。
対照的に、大型で高額なSUVにおいては、減少は穏やかなものでした。
イギリスでのマーケットシェアは2019年4月時点の43%から2020年4月は37%へ、スペインにおいても45%から41%へと縮小した結果です。
反対に、ギリシャでは昨年4月の28%から2020年4月は47%へと拡大し、アイルランドも同様に、47%から62%へと拡大しています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、2019年と2020年の4月に販売されていた433モデルの内、419モデルの販売台数が減少しました。
販売増となったのは13モデルのみで、具体的にはメルセデス「EQC」が42台から409台、ポルシェ「カイエンクーペ」が68台から210台、シュコダ「スカーラ」が713台から1673台、BMW「X7」が202台から341台、アウディ「e-tron」が963台から1307台、メルセデス「GLE」が1047台から1272台、BMW「X6」が405台から471台、メルセデス「GLS」が174台から195台です。
モデル別販売ランキングを見ると、フォルクスワーゲン「パサート」、BMW「X3」(プレミアムセグメントでは首位)、ボルボ「S60/V60」が上位24位内に入っています。
マーケットシェアをもっとも伸ばしたのは、シュコダ「カミック」、BMW X3、シュコダ 「オクタビア」、フォード プーマ、メルセデス GLCです。
反対に、フィアット「パンダ」、ニッサン「キャシュカイ」、フォルクスワーゲン「ポロ」、オペル「モッカ」、プジョー「3008」は、もっともマーケットシェアを落としたモデルとなりました。
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