576万円の速すぎる「ミニ」ジョン・クーパー・ワークスGPは完売御礼!!
2019年11月に発表された、ミニ史上最強のスペシャルモデル、「ミニ・ジョン・クーパー・ワークスGP(JCW GP)」。生産台数は世界で3000台、日本市場ではわずか240台しか販売されないという貴重なモデルだが、今回幸運なことに千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイで、その走りを体験する機会に恵まれた。
リアシートのない、走るためにだけに生まれたミニ
ミニ「JCW GP」とはどんなクルマなのか、改めて説明すると、各世代のミニのラインナップにおけるトップパフォーマンス・バージョンである。
エクステリアおよびインテリアにスポーティなスタイリングが施され、シャシやパワートレインも専用にチューニングされた最速モデルとなる。
初代JCW GPは、2006年に3ドア(R50)のメーカーオプションとして用意された「ミニ・クーパーS with JCW GP kit」で、世界限定2000台、日本市場では160台が販売された。
エンジンは、「クーパーS」のスーパーチャージャー付き1.6リッター直列4気筒に吸排気の改良が施され、クーパーSを48psと30Nm上回る218psと250Nmまで引き上げられていた。
2代目は、2012年に同じく3ドア(R56)をベースにしたコンプリートモデルとして登場。生産台数は初代と同じく世界2000台限定で、日本にはその1割となる200台が上陸している。
エンジンはクーパーSと同じ1.6リッター直列4気筒ターボだが、専用チューンによりベースユニットを44psと20Nm上回る最高出力218ps、最大トルク260Nm(オーバーブースト時には280Nm)という性能を実現。初代と同様に6速MTが組み合わされて、0−100km/h加速は6.2秒と、初代から0.3秒も短縮している。
そして今回登場した3代目は、過去2世代よりも、さらにスペシャルなモディファイが施された、ミニの市販モデルとして類を見ない過激なモデルとなっている。
エクステリアは、前後バンパーが専用デザインとなっているほか、フローティングマウントされたリサイクルカーボン製の前後オーバーフェンダーや、8の字型のド派手なルーフスポイラーなどが、インパクト抜群のルックスを演出している。
これらボディパーツは、よく見るととても複雑な造形で、見た目が派手なだけでなく、実際にエアロダイナミクスを考慮してデザインされたという。
インテリアも、専用のスポーツシートや12時の位置にメタルのマーカーがあしらわれたレザーステアリング、3Dプリンター技術を用いて制作された、メッシュ構造の専用アルミニウム製シフトパドル、高い視認性を実現した5.5インチのデジタルメーターパネルなどが、とてもモダンでスポーティな空間を演出。
また軽量化のためリアシートは省略され、代わりにレッドに塗装されたスチール製のロード・プロテクション・バーが装着されている。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。