シトロエンから最大9人乗り電気自動車ミニバン登場! 兄弟車のトヨタ「プロエース・ヴァーソ」のEVは?
仏シトロエンは2020年6月12日、バッテリーEV(BEV,ピュアEV)のミニバン「eスペースツアラー」を発表した。
最大航続距離は230kmから330kmのピュアEVミニバン
仏シトロエンは2020年6月12日、バッテリーEV(BEV,ピュアEV)のミニバン「eスペースツアラー」を発表した。
eスペースツアラーはシトロエンのコンパクトMPVで、全長は4.6mの「XS」、全長4.95mの「M」、全長5.3mの「XL」と3つのサイズがあり、最大9名乗車を可能としているモデルだ。全幅は1920mm、全高は1900mmとなっている。
サイドスライドドアは、最大93cmと広い開口部を持ち、3列目シートへのアクセスが容易だ。荷室容量はXLバージョンの5シーターモデルで最大2932リットルと広大なのも特徴となる。
グループPSAの「EMP2」プラットフォームが用いられ、18モジュールで構成される50kWhバッテリーまたは27モジュールで構成される75kWhバッテリーの2つが用意される。
50kWhバッテリー搭載車の航続距離は、WLTPサイクルで230km、75kWhバッテリー搭載車の航続距離は330kmとなる。75kWhバッテリーはボディサイズ「XL」「M」に、50kWhバッテリーはすべてのボディに用意される。
このEMP2プラットフォーム採用により、リチウムイオンバッテリーを床下に設置できるため、スペースツアラーの広々とした実用性が維持されている。
搭載される電気モーターは136ps・260Nmを発生。すべての走行モード(エコ/ノーマル/パワー)で最高速度130km/hとなっている。
なお、eスペースツアラーの日本での展開は未定だ。
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スペースツアラーの兄弟車となるプジョー「トラベラー」のピュアEVバージョン「eトラベラー」は、すでに2020年4月6日に発表されている。
じつはこの小型商用車(LCV)は、PSAとトヨタが共同開発したものだ。シトロエン・ジャンピー(乗用ミニバンはスペースツアラー)、プジョー・エキスパート(乗用ミニバンはトラベラー)、オペル/ボクソール「ヴィヴァーロ(乗用ミニバンはザフィーラ・ライフ)」のほかにもう一台、トヨタ「プロエース」という兄弟車が存在している。
2020年5月19日には、商用車のピュアEVである「プロエース・エレエクトリック」を発表。オランダをはじめヨーロッパの一部地域で2020年10月から納車を始める予定だ。
プロエースには「プロエース・ヴァーソ」という乗用MPVがあるが、プロエース・ヴァーソのピュアEVバージョンの発表はまだない。
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