軽自動車はなぜ人気? 普通車から軽に乗り換えるメリット・デメリットとは
昨今は軽自動車の進化が目覚ましく、新車販売の4割を占めるようになってきています。軽自動車と普通車の違いは、どんなところにあるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを検証します。
年間の維持費は軽自動車のほうが数万円安く済む!?
クルマを所有していると、さまざまな費用がかかります。現在のクルマを維持すべきか、もっと小さく維持費の安いクルマに乗り換えるべきかで悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
軽自動車と普通車は、どのような点が違うのでしょうか。また、軽自動車のメリット・デメリットとは、どのようなことなのでしょうか。
日本独自の規格である軽自動車は目覚しい進歩を遂げており、装備も安全性も充実してきました。それでいて税金面などの維持費は安いというイメージがあります。
軽自動車のボディサイズは、全長3400mm×全幅1480mm×全高2000mm以下。さらに定員4名以下、排気量660cc以下という条件があります。
この条件をどれかひとつでも超えると、軽自動車扱いではなくなります。
この規格は国産車はもちろん輸入車でも同様で、過去には全幅をこの数値内に収めるために、フェンダーを少し加工して軽登録にして販売された「スマートK」がありました。
また、「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」や「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」という、白いナンバーも軽自動車に装着できますが、基本的には黄色いナンバープレートを装着するのが軽自動車の特徴です。
軽自動車のメリットは、普通車でもっとも小さいクラスになる1.0リッターの小型車と比較しても税制面で優遇されていることです。
毎年支払う自動車税で比較すると、1.0リッター以下の小型車の場合は年間の税額が2万5000円に対し、軽自動車は1万800円と、年間1万4200円安く済みます。
さらに高速道路の料金は、「道路に与える負荷が普通車より低い」「空間的・時間的に占有する度合いが少ない」「高速道路利用で得られる便益が少ない」という理由から、普通車1kmあたりの料金×0.8という価格に設定されています。
任意保険はどうでしょうか。1.0リッター以下の小型車の場合、年間3万3000円前後の保険料に対し、軽自動車は年間2万6000円前後と、年間の差額6000円です。
税金や保険を比較しても、軽自動車のほうが年間数万円も安くなります。
普通車から軽自動車へ乗り換えた複数の人に話を聞いてみたところ、以下のメリット・デメリットが浮かび上がってきました。
軽自動車のメリットとして、昨今は安全装備などが進化したため車両価格は安くはありませんが、トータルでの年間の維持費が安く済むという点が挙げられます。
また、市街地や駐車場で小回りが利くため取り回しが楽で運転しやすい、日本の道路でも(車体が小さいため)余裕がある、などというメリットもあるようです。
また、軽自動車のデメリットは、パワー不足や背が高いモデルはふらつきやすい、後席の居住性を優先させるとラゲッジスペースが少ないという点だといいます。
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