車でのお出かけも豪雨には気をつけて! 冠水&浸水トラブルの対処方法とは

近年は、ゲリラ豪雨や梅雨の大雨により、道路が冠水するというトラブルが多発しています。クルマは、決して水に強いものではないため、事前の対策や準備を心がけることが大切です。では、どんなことを徹底するべきなのでしょうか。

道路が冠水状態!水害を防ぐための対策方法とは?

 梅雨入り前に注意しておきたいのが、道路の冠水です。毎年6月から7月は、大気が不安定な状態になりやすく、突然のゲリラ豪雨や梅雨前線の影響で、クルマの水害被害が多発します。

泥水をかぶり大きなダメージを受けたSUV車両
泥水をかぶり大きなダメージを受けたSUV車両

 クルマは、ある程度の浸水に耐えられるよう設計されているものの、あくまで車体の床面に浸からない程度が限度とされています。

 大雨の日は、高架下やガード下、立体交差のアンダーパスなど、周囲より低い場所にある道路は避けましょう。

 しかし、見た目で水深を判断することは難しく、進入してから想定外に深さを感じることもあります。

 万が一、床面以上までクルマに水が浸かっても即座に浸水することはありませんが、マフラーなどからエンジン内部に水が入ると、故障へ繋がる可能性は高くなります。

 また、エンジンルームや室内には電気系統の回線が集中しており、水の進入によって誤作動を起こしたり、回路がショートしてエンジンが停止してしまう可能性もあります。

 では、冠水にまつわるトラブルについて、何か効果的な対策方法はないのでしょうか。JAFの担当者は、次のように話します。

「冠水トラブルに遭わないよう、豪雨時の不要不急の外出はお控えいただくよう呼びかけております。

 冠水の場合、水位は急に上昇することもありますし、冠水時の水はだいたいが濁っているためその水深がどれほどなのかはわかりません。

 また、マンホールが外れていたり、大きな石や何か危険なものが沈んでいても気づくことができません。冠水が予想されるほどの豪雨の際は、絶対に外出はお控えください」

 水害被害における事前対策は、大雨の日に無理なドライブを控えるしかありません。しかし、道路の冠水や、クルマへの浸水に対策するためには、いくつかの事前準備も大切です。

 まず、天気予報を小まめに確認し、少しでも水害が予想される場合は、高い場所へ移動しておくことです。

 国土交通省では、1分毎の雨雲レーダーがリアルタイムで確認できる、無料の天気アプリ「アメダス」を配信しており、ゲリラ豪雨などの突発的な自然災害にも対応しています。

 また、同様に国土交通省が展開している「ハザードマップ」も活用しましょう。大雨によって河川が氾濫した場合、浸水が想定される区域が確認できます。

 近隣の標高差を確認することができるので、近くに川がある場合は、自宅と川の高さを確認しましょう。自宅からもっとも近い川との標高差を知ることで、河川の増水による水没の可能性を予想できます。

 さらに、自動車保険に車両保険を付けておくことも大切です。車両保険を使えば、豪雨による浸水でクルマが故障した際に修理費用が負担されるほか、修理不可能で全損になった場合でも、規定の保険金額を受け取ることができます。

 車両保険は、購入時でなくても途中から加入することも可能です。クルマの浸水・冠水が心配な人は、事前に手続きを済ませておくと安心です。

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