梅雨に起こりがちな車のトラブルにどう対処? 自分でできるメンテナンス3選
クルマにとって梅雨は、雨ジミや窓のくもり、車内の臭いなど、コンディションを維持するのが難しい季節です。梅雨が本格化する前にできる対策を、整備のプロに教えてもらいました。
ジメジメした梅雨に起こりがちなクルマのトラブル
クルマはつねに外気にさらされていますが、季節による環境の違いで、そのときどきのトラブルが変わってきます。
梅雨の時期は、雨が降ったり湿度が高くてジメジメしたりと、クルマにとってもコンディション維持が難しい季節であるといえます。
梅雨特有のトラブルもいくつか考えられますが、「雨と湿気」にどう対処するかでクルマの状態が変わってきます。
板金修理や車体整備などを手がける「秀自動車」(栃木県宇都宮市)の高島氏にも、梅雨の時期にさまざまな相談が寄せられるといいます。
「梅雨にお客さまから相談されるのは、雨ジミ対策(ボディケア)や窓のくもり、車内の臭いやカビの除去といったことです。
これらに対策を施しておけば、梅雨でもクルマのコンディションを維持し、夏を迎えても快適に走らせることができると思います」
この3つの悩みについて、自分でできる防止・対策法とはどのようなことなのでしょうか。
●雨ジミ
雨が降り続く梅雨は、せっかく洗車してもまた汚れてしまうものです。
しかし、「どうせまた濡れるから」とそのまま放置していると、雨ジミという白いウロコのようなシミができてしまいます。
雨ジミはイオンデポジットとも呼ばれており、水滴が残りやすいルーフやボンネットなどに発生しやすいようです。
そのほかにボディに付着した油やスス、粉塵などが濡れた後に乾燥してできる水アカもあります。
雨ジミや水アカを放置するとボディに固着して、簡単には取れなくなってしまいます。さらにこのシミが凸凹となり、新しい水分(雨)が付着するとレンズのような役割を果たし、ボディ表面を傷める原因にもなります。
「雨ジミや水アカ対策として、洗車をしてコーティングで保護するのがよいでしょう。その場合、通常のワックス(油性)を使用すると雨に濡れて流れ出し、油膜を形成する原因にもなります。
現在では手軽にガラス系ポリマーコーティング剤やフッ素コーティング剤などが販売されています。コーティングの種類によっては、撥水性(水をはじく)・親水性(水を残さないように流す)など特性が違いますので、好みに合わせて探してみるのもいいと思います」(高島氏)
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