スタイル良くて走りも秀逸! ヒットした優等生セダン3選
高級車を身近にした立役者とは!?
●メルセデス・ベンツ「190E」
BMW「3シリーズ」に対抗すべく、メルセデス・ベンツはエントリーモデルのセダン「190シリーズ」を1982年に発売し、日本には1985年から正規輸入が始まりました。
ボディサイズは全長4420mm×全幅1678mm×全高1390mmで、もっとも人気があった「190E」グレードは2リッターエンジン搭載していたため、日本では5ナンバーです。
当時のメルセデス・ベンツのクルマとしてはかなりコンパクトですが、設計思想はメルセデス・ベンツの流儀に則っており、走りの質はクラスを超えていると評されました。
エントリーモデルといっても価格は500万円近く、車格の割にはかなり高価でしたが、やはり日本ではメルセデス・ベンツというステータスは大いに魅力的だったようで、セールス的に大成功を収めます。
190シリーズは日本においてメルセデス・ベンツの普及に多大な貢献をしたクルマで、現在まで続くプレミアムセダン「Cクラス」の礎となったモデルです。
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1989年に普通/小型自動車の税率見直しにより、日本でも一気に3ナンバーサイズのクルマが普及し、その後もサイズアップが顕著になりました。
これは日本だけでなく世界的な潮流となっていて、グローバルで販売するにはもはや5ナンバーサイズでは小さく、現在のモデルは大型化が必須となるのは仕方がないことです。
一方、今回紹介した3車種はすべて5ナンバーサイズに収まっており、振り返ってみると日本の道路環境における使い勝手と居住性のバランスという点では、ベストなクルマだったのではないでしょうか。
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