トヨタ新型「ハリアー」速攻試乗! 買うならパワフルなHV!? 刷新された魅力とは

買うならハイブリッド車のGグレード以上がオススメなワケ

 続いて売れ筋になること間違いなしのハイブリッド車を試します。搭載されるのは2.5リッター直列4気筒エンジン(178馬力)で、駆動方式は電気式4WDシステム「E-Four(後輪は独立したモーターで駆動)」です。

デザインや内外装の質感が向上した新型ハリアー
デザインや内外装の質感が向上した新型ハリアー

 システムは普通のトヨタ式ハイブリッドと同じで、後輪モーターにもしっかり駆動力を掛けて走り出し、タイヤ2、3転がりでエンジンが始動。ちなみに走行用電池はRAV4のニッケル水素と違い、リチウムイオン(容量1kWh)を採用しているそうです。

 エンジンとモーターが協調して出せるシステム出力は222馬力(2WDは218馬力)。コースインしてアクセル全開すると明らかにガソリン車のリッターより元気。

 0km/hから100km/hに達するまでのタイムはガソリン車が10秒。ハイブリッド車であればスポーティモデル並といえる8秒で、トヨタ「86」のAT車と同等です。

 コーナーの立ち上がりでアクセル踏んでいくと、驚いたことに後輪へキッチリ駆動トルクを配分しており、2WD(FF)モデルより素直な旋回性能です。

 RAV4にもいえることながら、雪道でも気持ち良く曲がってくれる特性になっています。新型ハリアーのハイブリッド車はFFと4WDの両方選べますが、リセールバリューなど考えると22万円高い4WDだと思います。

 税金などを勘案した実質的な価格差50万円あるハイブリッド車かガソリン車で迷ったなら、走行距離を基準にしたらいいです。

 大雑把に考えると、10万km走った時点で燃料コストが安く抑えられるハイブリッド車の方がお得になります。また、5年くらいで乗り換えたときもハイブリッド車の方が30万円近く高い査定値になると予想でき、一般的な使い方ならハイブリッド車が得だと思います。

 グレードは、G以上を選べば標準装備されるデジタルインナーミラーに、前後のドライブレコーダー機能が付いており、後からキチンとした前後のドラレコを付けしようとしたら工賃込みで5万円近く必要です。

 私(国沢光宏)なら迷うこと無くG以上を選びます。ということで、おすすめはハイブリッド車のG以上。リセールバリューも大いに期待して良いと思います。

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