飾り気が無いからこそカッコイイ!? 質実剛健な4WD車5選
ロシアとアメリカも無骨さじゃ負けていない!?
●ラーダ「ニーヴァ」
1977年に登場したロシアのアフトヴァーズ社製乗用車型4WD車のラーダ「ニーヴァ」は、1980年代から日本にも平行輸入されたことで、ロシアのクルマのなかでも知名度が高いモデルです。
ニーヴァは、1.6リッターガソリンエンジンに5速MTもしくは4速MTが組み合わされ、2速の副変速機を持つトランスファーとロック機構を持つセンターデフを備えたフルタイム4WD車となっています。
ただし、ニーヴァはラダーフレームではなくモノコックフレームを採用しているため、堅牢さでは見劣りしてしまいますが、軽量なボディと安価な価格を実現したことは高く評価されました。
現在もデザインを大きく変えることなくニーヴァの生産は継続されており、車名を「4×4」に変え、信頼性、操縦性、安全性の向上と、強化シャシやロードクリアランスの拡大でオフロード性能も高くなっています。
また、パワーステアリングの装備や、騒音と振動の低減、エアコンやシートヒーターなど快適装備を搭載するなど、もはやスパルタンなイメージのモデルではありません。
●フォード初代「ブロンコ」
2017年にフォードが「2020年に復活させる」と発表し、一部では話題となっている新型「ブロンコ」は、ミドルサイズのSUVとしてデビューするようです。
一方で、1966年に登場した初代ブロンコは、コンパクトサイズのクロスカントリー4WD車として開発されました。
多くのクロスカントリー4WD車が既存のピックアップトラックをベースに、荷台部分にキャノピーを装着するかたちでつくられていましたが、ブロンコは専用のフレームとサスペンションやボディなど、多くのコンポーネントがオリジナル設計となっています。
ショートホイールベースによる高いオフロード性能を誇り、ジープ「チェロキー」やトヨタ「ランドクルーザー」、シボレー「ブレイザー」などのライバルとしのぎを削りながら、排気量の拡大やAT車の追加、パワーステアリングが装着されるなど進化を続け、1977年まで生産されました。
スクエアなボディデザインと丸型2灯ヘッドライトを配したフロントグリルは、初代ブロンコのアイコンとなっており、いまも高い人気を誇っています。
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ジープ「ラングラー」やメルセデス・ベンツ「Gクラス」、スズキ「ジムニー」など、スクエアなボディデザインと丸型ヘッドライトを組み合わせたSUVが人気です。
クロスカントリー4WD車の原点というべきスタイルで、ラングラーやジムニーは、まさに原点回帰したということでしょう。
日本において、クロスカントリー4WD車が本来の性能を発揮するようなシーンほとんどありませんが、本物のギアが持つ機能美に、人は惹きつけられるのかもしれません。
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