昔はなぜ新車の価格がバラバラだった? いまでも価格が違う車種が残る理由とは

全メーカー・全車種が全国統一というわけではない

 一方、ダイハツなど、メーカー希望小売価格を全国統一にしていないメーカーも存在します。これは輸送費用ではなく、気候の差による仕様違いが理由です。

新車の価格がいまだに統一されていない場合がある理由とは?
新車の価格がいまだに統一されていない場合がある理由とは?

 ダイハツは「車種により(メーカー希望小売)価格を全国で統一しているもの(『ムーヴ』など)と、北海道地区メーカー希望小売価格(寒冷地仕様)を別途設定しているもの(『ハイゼット』など)があります」と説明します。

 寒冷地仕様は車種によって異なりますが、冷間時のエンジン始動性を向上させるために、標準仕様に比べて容量の大きなバッテリー、セルモーター、オルタネーターを装着したものでした。

 以前は広告の価格表記に「寒冷地仕様は●円高」の注釈があったものです。

 しかし、現在では多くの車種がそのままでも寒冷地での使用に耐えられるものとなっていることから、寒冷地仕様を分ける必要がなくなりつつあります。

 ダイハツは一部車種で分けていますが、スズキは「現在はすべての車種が寒冷地に対応した仕様となっています」として、分けていないメーカーもあるほか、価格は統一するものの別途有償オプションとして寒冷地仕様を設定しているメーカーもあります。

 このほか、車両価格の表示には「一部離島を除く」との注釈もあった時期もありましたが、現在では車両の輸送費用も販売会社の「納車費用」に含まれるために、注釈を書かないようにした経緯もあるようです。

 いまでは各メーカーともに多くの車種の希望小売価格は全国統一新車価格となっていますが、車種によっては地域によって価格が異なることがあります。

【画像】新車価格が初めて統一されたのは意外なクルマ!? 画像で見る(10枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー