昔はなぜ新車の価格がバラバラだった? いまでも価格が違う車種が残る理由とは

昭和の頃、新車価格は全国で統一されていなかったことを覚えている人も多いと思います。CMなどの価格表記には「東京地区」などと注釈があり、場所によって数万円の開きがあることもありました。しかし、現在では、多くの車種で価格は統一され、注釈がない事例も多いです。新車の価格が全国で統一されたのはいつからなのか、自動車メーカーに聞いてみました。

全メーカー・全車種が全国統一というわけではない

 一方、ダイハツなど、メーカー希望小売価格を全国統一にしていないメーカーも存在します。これは輸送費用ではなく、気候の差による仕様違いが理由です。

新車の価格がいまだに統一されていない場合がある理由とは?
新車の価格がいまだに統一されていない場合がある理由とは?

 ダイハツは「車種により(メーカー希望小売)価格を全国で統一しているもの(『ムーヴ』など)と、北海道地区メーカー希望小売価格(寒冷地仕様)を別途設定しているもの(『ハイゼット』など)があります」と説明します。

 寒冷地仕様は車種によって異なりますが、冷間時のエンジン始動性を向上させるために、標準仕様に比べて容量の大きなバッテリー、セルモーター、オルタネーターを装着したものでした。

 以前は広告の価格表記に「寒冷地仕様は●円高」の注釈があったものです。

 しかし、現在では多くの車種がそのままでも寒冷地での使用に耐えられるものとなっていることから、寒冷地仕様を分ける必要がなくなりつつあります。

 ダイハツは一部車種で分けていますが、スズキは「現在はすべての車種が寒冷地に対応した仕様となっています」として、分けていないメーカーもあるほか、価格は統一するものの別途有償オプションとして寒冷地仕様を設定しているメーカーもあります。

 このほか、車両価格の表示には「一部離島を除く」との注釈もあった時期もありましたが、現在では車両の輸送費用も販売会社の「納車費用」に含まれるために、注釈を書かないようにした経緯もあるようです。

 いまでは各メーカーともに多くの車種の希望小売価格は全国統一新車価格となっていますが、車種によっては地域によって価格が異なることがあります。

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