スズキ「“ジムニーノマドベース”の斬新マシン」が凄い! もはや「ミニジムニー!?」な“実用特化モデル”! 走破性確保の平ボディは「過酷環境」対応 “次世代プラットフォーム”「Blanc Robot」とは

スズキが「2025国際ロボット展」で展示した自律型ロボットプラットフォームとは、どのようなものなのでしょうか。

自律して動く「ジムニーノマド」ベースのマシン

 スズキは2025年12月3日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「2025国際ロボット展」で、四輪駆動車「ジムニー」の派生モデル「ジムニーノマド」のラダーフレームを活用した自律型ロボットプラットフォーム「Blanc Robot」を展示しました。

 どのようなものなのでしょうか。

四輪駆動車「ジムニー」のラダーフレームをベースとしたApplied EVの自動運転電動台車
四輪駆動車「ジムニー」のラダーフレームをベースとしたApplied EVの自動運転電動台車

 ジムニーノマドは、インドで2023年1月に発表された、4代目ジムニー現行型の5ドアロングボディモデルです。日本においては2025年1月に発売されています。

 1970年に登場した初代ジムニーから続く、非常にコンパクトなボディに堅牢なラダーフレームや副変速機付きの4WD、リジットサスを採用して本格的な悪路性能を確保しつつも、ホイールベースを延長して5ドア化を図り、日常での使い勝手を大幅に高めています。

 このラダーフレームを用いたのが、今回展示したBlanc Robotです。

 Blanc Robotは、物流・農業・工場搬送・建設現場などの課題解決を目指して開発された新世代ロボットプラットフォームで、2015年に設立されたオーストラリアのスタートアップ企業 Applied EVとの協力により生み出されました。

 食料品や荷物などの配送から産業での使用まで、商用車の様々な用途への活用が期待されています。

 EVアーキテクチャを基盤にして、柔軟なモジュール構成と優れた耐久性を実現。これにジムニー ノマドのラダーフレームを組み合わせたことで、過酷な環境下でも安定した走行性能を発揮することができます。

 車体は基本的に自動運転のため、運転台などは持たず、シャシだけを切り取ったような平ボディとなっていますが、クルマのようなランプ類を備えるほか、乗用車風のホイールや精悍なフロントフェイスを備え、「ミニジムニー」といえそうな外観が特徴です。

 展示時は、鉱山など危険性の高い現場向けに視認性強化や安全装備を搭載した「過酷環境対応モデル」と、カスタマイズ可能な配送ポッドを備え、物流や搬送用途に対応した「現場配送モデル」が披露され、さまざまな産業においての有効性が見出されました。

 ジムニーの技術を昇華し、実用に特化したBlanc Robotは、今後さらなる活躍が期待されています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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