小型車を得意とするスズキ渾身の作とは!? 優れたデザインのスズキ車5選
最新モデルにも優れたデザインのクルマがある!?
●バレーノ
インドで展開しているスズキの子会社「マルチ・スズキ」が、2015年にインド国内向けに発売したコンパクトハッチバック「バレーノ」は、2016年から日本や世界各国へ輸出しているグローバルカーです。
ボディは5ドアハッチバックのワイド&ローなフォルムで、幅広のフロントグリルと特徴的な縦型ヘッドライトによって力強くエレガントなスタイリングを実現。
内装は、曲線と曲面で構成されたインストルメントパネルを中心とした、優雅さ、躍動感、広がりを感じるデザインで、マルチ・スズキのプレミアムコンパクトカーに相応しい印象です。
搭載するエンジンは102馬力を発揮する1リッター直列3気筒ターボと、91馬力の1.2リッター直列4気筒の2種類を設定。トランスミッションはターボが6速AT、自然吸気がCVTと組み合わされています。
バレーノの特筆すべき点は全幅1745mmの3ナンバー車ながら、自然吸気が910kg、ターボが950kgという車重で、3ナンバー車のなかでもっとも軽量なクルマです。
ボディ剛性を向上させつつ軽量化を実現する、スズキの軽量化技術の集大成ともいえる1台ではないでしょうか。
なお、日本での販売は苦戦が続いていますが、生産国のインドでは販売が好調で、2019年1月にはフロントフェイスの意匠変更などマイナーチェンジがおこなわれました。
●ジムニー
1970年に発売されたスズキ初代「ジムニー」は、小型軽量ボディに耐久性の高いラダーフレーム、リジッドサスペンションと大径タイヤの装着、2速の切り替えが可能なパートタイム4WDなどによる高い悪路走破性を実現した、日本を代表する本格的なクロスカントリー車です。
初代のコンセプトは代々引き継がれ、2018年に20年ぶりとなるモデルチェンジを果たした4代目は、初代を彷彿させるスクエアなボディに丸型ヘッドランプ、5スロットグリルや、クラムシェルボンネットフードなど、ジムニーらしさを継承するデザインアイコンを随所に取り入れながら、洗練されたデザインとなりました。
内装はシンプルなメーターやスイッチ類が特徴で、余計な加飾が施されておらず、機能的に配置されています。
搭載されるエンジンは64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボのみで、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。
飾らない潔さを追求し、専門家が愛用する「プロの道具」をデザインコンセプトとした機能美が高く評価され、これまでにないほどの女性ユーザーの獲得にも成功しています。
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ジムニーやアルト、スイフトなどのコンセプトから見て、スズキのクルマづくりの姿勢は、近年大きく変化したといえます。
とくに他社を圧倒する軽量化技術は目をみはるものがあり、走行性能と安全性能を高い次元で両立させました。
スズキは2020年に創業100年という大きな節目を迎え、今後のさらなる変化や発展が予想されるため、これからも新たなスズキ車の誕生に期待が高まります。
スズキのデザインはバイクも含めて三振ばっかでたまにホームランな感じだけどな。