タクシー業界がヤバい!? コロナ禍で悲鳴続出な業界の変化とは

コロナ最中の不安は? 今後のタクシー業界はどうなる?

 世界中で大流行した新型コロナウイルス。そのなかで、タクシー運転手を続けることにどのような不安があるのでしょうか。

 コロナ禍のなかで、個人タクシーを続ける運転手は次のように話します。

「やはり、乗客からの感染リスクが心配です。昼間の利用客が増えたことにより、病院に向かう目的でタクシーを使う人を乗せる頻度が増えています。そうなると、感染する恐れも多いに考えられるので不安です」

 東京交通新聞には、全国で稼働するタクシー運転手の感染状況も掲載されています。この情報によると、都内の個人タクシー運転手がコロナ陽性患者を乗せ、感染したケースも発生しているようです。

 陽性が判明した場合、本来ならば公共交通機関の利用が禁じられていますが、実際にこうした問題を目にすると日々不安は募ります。

 そのため、最近はコロナ対策の一貫として窓を開けた換気を心がけて、後部座席との仕切りに透明のアクリルを使った防犯仕切り板を導入しているといいます。

 防犯仕切り板は、法人タクシーでは一般的ですが、個人タクシーで使用するケースは非常に稀だといい、少しでも感染リスクを減らすためには設置せざるを得ないようです。

コロナ前に街中にいたタクシーの様子
コロナ前に街中にいたタクシーの様子

 2020年5月14日、全国47都道府県のうち39県で緊急事態宣言が解除されました。日本では、徐々にコロナ収束に向けた動きが見られています。

 では、タクシー業界は元の状態に戻る見込みはあるのでしょうか。タクシー業界団体の関係者は次のように話します。

「コロナが収束してもすぐに元の売上や稼働率に戻ることは難しいと思います。コロナが収束しても国がいうような『新しい生活様式』といった、これまでとは違うものが出てくる予想しています。

 例えば、コロナによって在宅勤務が増えたことにより、これまであった出張や会議のための移動がリモートで済ませられることがわかりました。そうすると、タクシーでの移動が減ることになり、売上や稼働率も落ち込みます。

 一方で、デリバリー業界が伸びていることもあり、そのような他業種と協力することで新しいビジネスの可能性が出てきています。

 今後は、どうなっていくのかわかりませんが、年末の繁忙期、そして2021年に延期された東京オリンピックなどに期待する気持ちは大きいです」

※ ※ ※

 緊急事態宣言後は業界全体を通して売上の落ち込みが目立っています。こうした状況のなかで、タクシー業界のみならず、さまざまな業界で新しい事業の開拓や国の支援によって、なんとか生活を続けていく工夫をおこなっているようです。

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2件のコメント

  1. 自分は法人タクシー乗務員ですが、記事の個人タクシーは売り上げが半減以下だと国から100万円の給付を受けられるとのことですが、自分のように会社勤めだとその恩恵も受けられず、売り上げが70%減で歩合給なので税金や社会保険料を引かれると手取りは五万円にもなりません。 これでどうやって暮らして行けるのでしょうか? 学生には現金給付と発表されましたが、自分達のような法人タクシー乗務員は今や学生以下の所得ですよ。
    これでも何の救済もない政府に怒りを感じますし、結局弱い者は救われないのだと痛感してます。

    • 私も法人タクシー運転手です。私も先日出た5月の給料の手取りが5万円でした。住宅ローンもあり大変です、固定資産、市県民税などの税金関係は延納予定してます。何故、法人タクシー運転手の人達はこの劇減収なのに何の保証をしてくれない政府に文句ひとつ言わないのか不思議です諦めですか?。私達法人運転手は何の給付金も貰えづ、現在は借金の残る臨時貸付の申請しかありません1年後はこの借金返済地獄が待つばかり。このままだと少ないたくわえが底をつき生活できなくなります。このような歩合いのみの業界で働く労働者を救う制度を早く造ってほしいものです。私なんか転職するにも年を取っていますので(60代)、それも無理です。何かいい方法が欲しいものです。

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