トヨタ車だけどちょっとマイナー!? 1世代限りで終わってしまった車5選
国内で圧倒的な販売力を誇りトヨタですが、トヨタをもってしても思うように販売が伸びず、ちょっとマイナーな存在で終わってしまったクルマ5車種を紹介します。
トヨタだけどアメ車!? 出るのが早すぎたモデルとは?
新車販売台数において国内トップシェアを誇るトヨタは、2019年に発売した「RAV4」や「ライズ」、「カローラ」などが好調なセールスを記録。2019年1月から12月の登録車年間販売ランキングにおいて、トップ10のうち7台をトヨタ車が占めました。
その商品力や販売力の高さから、トヨタのクルマはすべてがヒットするのではないかと思ってしまいますが、トヨタをもってしても、イマイチ販売台数が伸びずに1代限りで消滅してしまったクルマもあるのです。
そこで今回は、トヨタ車でありながらメジャーになりきれなかった5車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「ヴォルツ」
「ヴォルツ」はトヨタとGMが共同開発し、米国で生産されたクロスオーバーSUVです。日本では逆輸入車という形で、「スプリンターカリブ」の後継として2002年に発売されました。
少し背の高いショートワゴンボディに、オーバーフェンダーやアンダーガード風のバンパーデザインといったSUVのテイストが盛り込まれているのが特徴です。
本格的なオフローダーではありませんが、悪路で重要とされる最低地上高は180mm(4WD車)ほど確保されています。
エンジンは2種類の1.8リッター直列4気筒DOHCで、どちらもスポーティーカー「セリカ」譲り。上級グレード「Z」には最高出力190馬力を誇る「2ZZ-GE型」ユニットが積まれ、トランスミッションは4速AT加え、6速MTも用意されていました。
米国でのセールスは好調でしたが、日本では販売店の統合などの不運もあり、1年8か月の期間で販売を終了。販売台数はわずか9000台強にとどまりました。
ヴォルツは、いま人気のクロスオーバーSUVですが、登場するのがもう少し後だったらヒットも期待できたかもしれません。
●トヨタ「キャバリエ」
1996年に発売されたトヨタ「キャバリエ」は、米GMのシボレー「キャバリエ」をトヨタが輸入・販売するというちょっと特殊なモデルです。
もちろん米国仕様そのままではなく、右ハンドル化など日本向けに細かく改良され、名義もエンブレムも「トヨタ」に変更されています。
純粋な輸入車というよりは、GMからOEM供給を受けたバッジエンジニアリング車というのがより正確なところでしょう。
ボディは2ドアクーペと4ドアセダンが用意され、米国製とはいえサイズは全長4595mm×全幅1735mm×全高1395mm(セダン)と国産ミドルクラス並み。搭載されたエンジンは150馬力の2.4リッター直列4気筒で、国産同クラスの標準的なスペックでした。
当時は「日本車キラー」と呼ばれる小型なアメリカ車がちょっとしたムーブメントで、キャバリエだけでなく、他社ではクライスラー「ネオン」やGMの「サターン」なども導入されていました。
しかし、日本で「日本車のようなクルマ」に乗る理由が見い出せないと、どのモデルも販売は低迷。販売期間5年を予定していたキャバリエでしたが、前倒しして2000年に輸入が打ち切られてしまいました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。