トヨタ「アクア」はご長寿モデルでも激売れ!? オーナーが語る長所と短所とは
2011年にデビューしたトヨタ「アクア」は、5ナンバーサイズのハイブリッド専用車です。アクアの人気はどのようなところなのでしょうか。アクアのオーナーに、良いところと悪いところを聞いてみました。
アクアの良いところと悪いところとは?
2011年末にデビューしたトヨタ「アクア」は、1997年に登場した「プリウス」とともに、ハイブリッド車の普及に大きく貢献しました。
登場当初のアクアは全長3955mm×全幅1695mm×全高1445mmと5ナンバーサイズの5ドアハッチバックで、2014年と2017年にマイナーチェンジ実施。現行モデルは全長が4050mmと若干大きくなっているものの、基本設計はそのままに現在でも販売されています。
搭載されるハイブリッドシステムはプリウスと同様ながら、エンジンを1.5リッターにダウンサイジング。
「トライアングルシルエット」と呼ばれる空力性能にも優れたデザインを採用し、スタイリッシュなスタイルとしました。
また、ハイブリッド車ではラゲッジスペースの広さが犠牲になりがちですが、アクアはそれまでのガソリン車と同等の使い勝手を確保しているのも特徴です。
また、アクアは環境性能にも優れており、現行モデルのJC08モード燃費は38.0km/Lと、低燃費であることも評価されています。
発売翌年の2012年の販売台数は26万6567台と、一躍ヒットモデルに躍り出たアクアですが、デビューから約10年を迎えるロングセラーモデルながら、2019年には10万台以上が販売されるなど、高い人気を博しています。
長い間愛され続けるアクアは、どのようなところが魅力なのでしょうか。アクアを所有するオーナーに話を聞いてみました。
●カメラマン:Yさん(50代男性・長野)
さまざまなクルマ雑誌の表紙を撮影してきた、カメラマンのYさんは、長野県の自宅から仕事場である自社スタジオのある神奈川まで、7年間もアクアで通っています。
1日の平均移動距離だけでも数百kmというヘビーユーザーですが、アクアで24万km以上走っていても、トラブルはほとんどないといいます。
「アクアは燃費が良いです。エコな運転をを心掛けなくても、燃費は25km/Lを切ることはありません。クセがなくて乗りやすいのですが、意外とスポーティな走りも楽しめるのもいいですね。冬には雪道も走りますが、スタッドレスを履いていればまったく問題なく走行できます。
あまり不満はないのですが、車内が狭いところが少し不便です。また、内装のデザインは古臭さを感じてしまいます。細かいところですが、ドリンクホルダーがシフトの奥にあって、手を伸ばさないと届きません」
アクア最大の魅力は、1100kg以下に押さえた軽量なボディとハイブリッドによる環境性能の高さです。燃費は、スポーティに走っても25km/L以上、燃費を意識して走れば30km/L超えも狙えるそうです。
また、アクアは「トヨタ・Bプラットフォーム」と呼ばれるシャシを採用し、重い駆動用バッテリーを後部座席下に配置。車体の中央付近に置くことでバランスの良さと安定した走行性能を両立しています。
重量物を低重心に収めた一方で、5ナンバーサイズのハッチバック車では、後部座席を広く確保するのは難しく、大柄な人が乗車すると狭く感じてしまうようです。
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