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●スズキ「アルトワークス」
1980年代の初頭から軽自動車にもターボ化の波が押し寄せ、各社とも性能を競い合うようになりました。そのトップに君臨していたのがスズキ初代「アルトワークス」です。
軽自動車が550ccの時代に64馬力を誇り、後の馬力自主規制につながったのは有名な話ですが、このアルトワークスも時代の流れのなかで一旦販売を終了してしまいました。
しかし、2015年にアルトワークスが復活を遂げ、最高出力64馬力に変わりありませんが専用のターボチャージャーを搭載し、「ワークス」伝統の4WDモデルも設定されています。
また、ボディの軽量化技術に定評があるスズキですが、アルトワークスは670kg(5速MT、2WD)を達成し、専用チューニングされたサスペンションやブレーキと相まって、走る・曲がる・止まるの各性能をすべて高めています。
トランスミッションは5速MTに加え、パドルシフトを備えて手軽にスポーツドライビングが楽しめるスズキ独自のAMT、5AGS(オートギアシフト)もラインナップ。
アルトワークスの価格は5速MT車が153万7800円から、5AGS車が157万6300円からです。
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現在、日本の新車販売におけるMT車比率は2%以下といわれており、ここ20年ほどでMT車をラインナップするモデルが急激に減少しました。
一方で、2020年に発売されたトヨタ「ヤリス」には6速MT車がラインナップされ、「カローラ」シリーズや「C-HR」などトヨタはMT車を拡充。
マツダも「CX-8」以外のラインナップ全車(自社生産)にMTを設定するなど、まるで時代の流れに反するかのようです。
性能的にMTは時代遅れの産物かもしれませんが、やはりドライビングプレジャーという点では欠かせない存在です。
いまも各メーカーが販売台数で苦戦しながらもMTを設定し続けるのは 、素晴らしいことではないでしょうか。