バブルが生んだ伝説の名車とは!? 優れたデザインのスバル車5選
スバルといえば「スバル360」を始め、これまで数々の名車を輩出してきました。早期から4WD車を製造し、質実剛健なイメージがあるスバルですが、なかには秀逸なデザインのモデルも多数存在。そこで、優れたデザインのスバル車を5車種ピックアップして紹介します。
スバルの美しいクルマを振り返る
1958年に、初の量産自動車「スバル360」が発売されて以来、スバルは現在まで数多くの名車と呼ばれるクルマをつくってきました。
1971年には初の4WD車である「ff-1・1300Gバン4WD」が製作され、後の「シンメトリカルAWD」の基礎となります。
近年はAWDの高性能セダン/ステーションワゴンが主力で、質実剛健なイメージがあるスバルですが、なかには秀逸なデザインのモデルも多数存在。
そこで、優れたデザインのスバル車を5車種ピックアップして紹介します。
●インプレッサ 22B-STiバージョン
かつて、スバルは世界ラリー選手権を代表に、モータースポーツの世界で活躍していました。
本格的に世界ラリー選手権への参戦は初代「レガシィ」から始まり、「インプレッサWRX」へ受け継がれると次々と勝利を重ね、高性能さをアピールします。
そして、1997年以降はレギュレーションの変更により改造範囲が広がった「WRカー」による戦いが始まり、スバルは2ドアクーペの「インプレッサ リトナ」をベースにした「インプレッサ ワールドラリーカー97」を投入。
このマシンのレプリカとして、「インプレッサ 22B-STiバージョン」が1998年に400台限定で発売されました。
インプレッサ 22B-STiバージョンはSTI(スバルテクニカインターナショナル)が製作し、外観はブリスターフェンダーによるワイドボディとされ、スタイリッシュかつ迫力あるフォルムを実現。
ほかにも専用の前後バンパーやサイドステップ、大型のリアウイングを装備し、WRカーを忠実に再現していました。
エンジンは「EJ22改型」の型式が付与された、最高出力280馬力の2.2リッター水平対向4気筒ターボを搭載し、クイックレシオステアリングやビルシュタイン製ショックアブソーバー、BBS製鍛造アルミホイール、ピレリ「P-Zero」タイヤなどを装備するなど、見た目だけでなく実際に高い走行性能が与えられています。
なお、当時の価格は500万円(消費税含まず)とかなり高価でしたが、すぐに完売するほどの人気ぶりでした。
●レオーネRX/II
1971年にデビューしたスバル「レオーネ」は、水平対向4気筒エンジンを搭載したFFの2ドアクーペから始まり、後にセダンやステーションワゴンがラインナップされました。
1984年には4ドアセダンが3代目にモデルチェンジされ、流行を取り入れた直線基調のシャープな外観へと変わります。
そして、1986年にはセダンのシャープなイメージと踏襲する3ドアクーペの「レオーネRX/II」が追加ラインナップされました。
レオーネRX/IIは1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、オンロードでのスポーツドライビングを重視した設計で駆動方式は前後駆動力配分を50:50の4WDとし、低重心の水平対向エンジンと強化された専用サスペンションとの組み合わせで、高いコーナーリング性能を発揮。
外観はフロントスポイラーやリアスポイラーなどのエアロパーツを標準装備することで、硬派なイメージが強かったレオーネを、華やかに演出していました。
●アルシオーネSVX
1985年に発売されたスバル「アルシオーネ」は同社初のスペシャリティカーで、空力性能を重視したクサビのようなフォルムや、未来感あふれる内装のデザインが話題となりました。
そして、1991年に2代目にあたる「アルシオーネSVX」を発売。デザインは直線基調の先代から一転して、曲面を多用した美しく流麗な2ドアクーペに刷新されました。
デザインの原案は巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの手によるもので、それをベースにスバルのデザイナーによって完成され、特徴的な「ミッドフレームサイドウインドウ」はアルシオーネSVXの美しさを表現する重要なアクセントとなっています。
エンジンは最高出力240馬力を発揮する3.3リッター水平対向6気筒を搭載し、駆動方式はフルタイム4WDとされ、当時のスバルのラインナップのなかで、もっとも贅沢で先進的なクルマでした。
しかし、発売直後にバブルが崩壊したことで販売は極端に低迷し、それでも販売が続けられ1997年に生産を終了しました。
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