バブル時代は光るリアスピーカーがカッコ良かった! 昔とは違う現代のスピーカー事情とは

カーナビのブランドに合わせてスピーカーを選ぶのが最近のトレンド

 最近のクルマのスピーカー事情は、どのようなものなのでしょうか。

 主流となるのは、ドアに設置されている純正品を市販の高い性能を持つスピーカーに交換したり、後部ドアに増設したりするグレードアップだといわれています。

ドアに埋め込まれたスピーカー
ドアに埋め込まれたスピーカー

 前出のカー用品店スタッフによれば、「車種やグレードによっても違いますが、ドアやダッシュボードに埋め込まれている純正スピーカーは、車両の軽量化やコスト削減の対象となり、性能があまりよくないものもあります」といいます。

 そのため、たとえ手頃な価格のスピーカーでも、純正のスピーカーと交換するだけでその違いが実感できるそうです。

「いまはどのクルマにもカーナビが付いているので、カーナビのブランドに合わせてスピーカーを選ぶ人が多いです。そのなかから、ご自身が聞く音楽や、予算に合わせて選ばれます。

 もちろん、別のブランドやメーカーのスピーカーを付けることはできますが、メーカーを統一すると後付け感がなく、純正に近い感じでより性能が良いものを付けるという傾向があります」(カー用品店スタッフ)

 スピーカーには「セパレートスピーカー」と「コアキシャルスピーカー」があります。

「セパレート」は高音を担当するツイーターと呼ばれる小型スピーカー(主にダッシュボードに設置)と中低音のスコーカー(ドアに埋め込み)が別々に機能するタイプです。

「コアキシャル」はドアのなかのスピーカー単体で低音から高音まで鳴らすタイプです。

 既存のスペースにスピーカーを取り付けるのであれば、車種によってそのサイズが決まっています。ひとつのメーカーでもバリエーションは豊富にあり、価格も数千円から幅広く用意されています。

 ショップで交換する際の工賃については、だいたい5000円から1万円程度。作業時間は、スピーカーの数や位置によって異なります。基本的な2個セットで1時間半前後とされています

 ショップに来店する人の大半は取り付けまでを依頼するとのことですが、自身でも交換は可能なのでしょうか。

「やったことのない人にとっては難しいのではないでしょうか。元から付いている場所の入れ替えであれば、時間はそんなにかからないのですが、内張りをはがしたりするのは経験がないと無理だと思います。

 ただ、ネットとかでも動画で解説しているので、いろいろ調べればできるかもしれません。通販などで買われる人や、お店で購入して持ち帰る人もいらっしゃいますが、しっかり調べてから取り付けるのが良いと思います」(カー用品店スタッフ)

※ ※ ※

 法規制やクルマのボディタイプの多様化によって、ボックススピーカーを見る機会はほぼありませんが、イルミネーションの是非はともかくとして、クルマが好きという気持ちが伝わってきます。

 バブル期のクルマ好きが多かった時代ならではのブームだったのかもしれません。

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