バブル時代は光るリアスピーカーがカッコ良かった! 昔とは違う現代のスピーカー事情とは
1980年代のカーオーディオといえば、リアトレイにブランドロゴがデカデカと入った箱型のスピーカーを置くのが主流でした。箱型のリアスピーカーはなぜ消えたのでしょうか。現在のクルマのスピーカー事情について調べてみました。
見た目がかっこよかった箱型のリアスピーカー
ドライブ中にお気に入りの音楽を聴くのにカセットテープを再生するデッキやカーコンポが必要だった1980年代は、後部座席後方のトレイに箱型のスピーカーが鎮座していました。
クルマの後ろから見ると、「carrozzeria」や「KENWOOD」など、当時隆盛を誇ったカーオーディオブランドのロゴが目に入り、なかにはロゴがブレーキやウインカーと連動して光るタイプもありました。
箱型のスピーカーは、当時のカーオーディオにおける一種のドレスアップアイテムともいえる存在でしたが、最近ではまったく見なくなりました。それはなぜなのでしょうか。
当時の事情を知るカー用品店のスタッフは次のように振り返ります。
「見た目がカッコイイというのがあったと思います。そのころのクルマはセダンタイプが多かったので、後ろにスピーカーが置けるスペースがありました。そのため設置している人が多かったです」
かつてのクルマのカセットデッキはオプション装備で、純正のスピーカーもお粗末なものでした。そのため、デッキとセットでスピーカーを交換するのが一般的でした。
さらに当時は、現代のクルマに装備されているドアスピーカーはなく、必然的に空いていた後部座席後方のスペースに箱型スピーカーを設置するようになったのです。
しかし、ウインカーに連動したイルミネーションが道路交通法の改正で禁止となったことや、クルマのボディタイプもセダンが廃れてミニバンやSUVが主流になったことから、リアに設置するスペースがなくなって箱型スピーカーを装着する人は激減。
そのうえ、クルマのオーディオ環境も格段に進歩を遂げたことにより、徐々にその姿を消しました。
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