危険な香りが夢中にさせた!? 昭和のターボコンパクトカー3選

雨の日は気をつけろ!? 過激な性能を誇ったコンパクトカーとは

●ホンダ「シティターボII」

ボンネットのパワーバルジとブリスターフェンダーは伊達じゃなかった「シティターボII」
ボンネットのパワーバルジとブリスターフェンダーは伊達じゃなかった「シティターボII」

 1981年にホンダは、「シビック」に代わるエントリーモデルとして「シティ」を発売しました。

 シビックよりもひとまわりコンパクトなボディは、それまでのコンパクトカーの常識を覆すほど全高が高く、広々とした室内空間を実現し、新発想のコンパクトカーとして大ヒットします。

 1982年には1.2リッター直列4気筒SOHCエンジンにターボチャージャーを装着し、最高出力100馬力(グロス)を発揮する「シティターボ」が登場。

 さらに1983年にはシティターボのエンジンにインタークーラーを追加した「シティターボII」を発売します。

 1.2リッターエンジンでありながら110馬力(グロス)を絞り出し、ひとクラス上のクルマを超えるパワーの持ち主でした。

 さらに、アクセル全開時には10秒間だけターボのブースト圧が高められ、高出力が得られる「スクランブルブースト」を備えており、急激に高まるパワー特性だったことから、雨天時や滑りやすい路面でのアクセルワークは慎重におこなう必要があったほどです。

 コーナーリング時の安定度を高めるためにワイドトレッド化され、迫力あるブリスターフェンダーがデザイン上の特徴だったため、その見た目からホンダ自ら「ブルドッグ」と呼んでいました。

※ ※ ※

 当時はほかにも日産「マーチスーパーターボ」や、ダイハツ「シャレード デ・トマソターボ」など、ハイパワーなコンパクトカーが存在しました。

 どれもパワー特性はピーキーな印象で、当然、クルマ側からドライビングをアシストするような装備は一切無く、乗り手の腕が試された過激なモデルばかりです。

 そんな危険な香りも、魅力のひとつだったのかもしれません。

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