最後のロータリーロケットなのか!? マツダ「FD3S型 RX-7」を振り返る
改良を重ね280馬力に到達した最後のハイパワーロータリー
エンジンはピックアップに優れたシーケンシャルツインターボを搭載した1.3リッター2ローターで、最高出力255馬力発揮。
1989年に発売された日産「スカイラインGT-R」や、1990年に発売されたトヨタ「スープラ2.5GTツインターボ」の280馬力には数値上では及ばなかったものの、RX-7はパワーとシャシ性能のバランスの良さを武器に運動性能で勝り、コーナーリングマシンと呼ばれていました。
トランスミッションは5速MTと4速ATが設定され、ハードなサスペンションを採用したよりスポーティな「タイプR」は5速MTのみとされていました。
販売開始後もマツダは改良を続け、1996年のマイナーチェンジでは最高出力は265馬力へアップ。アンフィニRX-7からマツダ「RX-7」へと改名後の1999年のマイナーチェンジでは、ついに280馬力(MT車)に達し、グレードによってはパワーウェイトレシオ4.5kg/psにまで向上。
サスペンションは、新開発の前後ダブルウィッシュボーン式で、すべてのアームとリンク類をアルミ化したことでバネ下重量を大幅に低減し、高い路面追従性を実現しています。
また、ブレーキは前後共に大径ベンチレーテッドディスクとされ、対抗ピストン4ポットフロントキャリパーの採用で高い制動力を発揮し、最終型ではABSの制御精度が向上されました。
そして、2003年に排出ガス規制の対応が困難なことから販売を終了。実質的な後継車は「RX-8」ですが、フル4シーターに自然吸気エンジンとなっており、RX-7とは異なるコンセプトのクルマとなっています。
現在もRX-7の人気は高く、たとえばBBS製17インチホイールを標準装備した限定車「スピリットR」シリーズの、2シーター仕様「タイプA」は、新車販売時の車両価格を大きく上回る価格で取引がされているほどです。
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