ホンダ「N-VAN」がレトロ調に大変身!? 80年代風カスタムを提案したワケとは
最新のクルマは最新のトレンドに沿ったデザインをしています。しかし、なかには昔のデザインが好きな人も存在。そんなユーザーにとって、レトロ調のカスタムは気になるトコロです。東京オートサロン2020で話題となったホンダ「N-VAN」のレトロカスタムとはどのようなものなのでしょうか。
遊べる軽商用車「N-VAN」をレトロ調にしたワケ
2020年の東京オートサロンで話題となった、パーツメーカー・ダムドのホンダ「N-VAN」用スタイリングキット。「MALIBU」そして「DENALI」の2タイプありますが、2020年4月28日に正式発売となりました。どのようなテイストのスタイリングキットなのでしょうか。
アメリカ西海岸にあるリゾート&高級住宅街の名前から名付けたMALIBUは、「海」をテーマにサーファースタイルをイメージしているといいます。
フロント部分(ヘッドライト/グリル/バンパー)を純正と入れ替えるほか、ボディサイドに木目のデカールを貼り、リアはテールランプを交換。
デモカーはタイヤ&ホイール交換やリアバンパーの塗装&リベット風の金具を装着などの処理も施しているうえ、フロントのデザインはかつて人気を博した日産のパイクカー「パオ」をモチーフにしたといいます。
一方、DENALIはアラスカにあるアメリ大陸最高峰の山とその周辺の国立公園からのネーミング。山をテーマにアウトドアや冒険を具現化しました。
こちらも1970年代から1980年代のバンライフをテーマにしたデザインで、モチーフとしているのは「ヴァナゴン」や「カラベル」といった1979年に発売したフォルクスワーゲンのバン。
ヘッドライトやグリルを四角く囲んだフロントセクションがMALIBUとの大きな違いで、さらにはボディサイドのデカールも専用デザインを用意。
デモカーはダムド製パーツに加えてサスペンションを交換してリフトアップしてオフロードタイヤを履かせ、ルーフには開閉式のテントを装着してキャンパーをイメージしています。
両車ともにインテリアはシートカバーのほか、リアクォーターウインドウにはリアルウッドのガードバー(色調が2タイプある)も用意。
さらには運転席以外の床面を完全フラットにする組み立て式のフロアボードも設定しています。フラットな床を実現するこのフロアボードは荷物積載に役立つほか、車中泊にも最適なアイテムといえるでしょう。
そもそも、どうしてN-VANのカスタマイズを考えたのでしょうか。
ダムドの面高翔五氏は「遊べる軽自動車だから。ライフスタイルの提案です」といいます。
「私自身も『バンライフ』として1970年代から1980年代のネオクラシックなバンを所有して人生を楽しむスタイルに憧れますが、メンテナンスなどを考えると現実的とはいいにくいです。だから、新しい設計の軽自動車であるN-VANをベースとすることで、見た目はクラシックだけど中身は最新のクルマで楽しもうと考えました」(面高氏)
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軽自動車は日本の誇るジャンルで、なかでもN-VANのようなハイトワゴンタイプは室内の広さが自慢。ダムドが提案するMARIBUとDENARIは、そんな使える軽自動車をもっともっと楽しみたいというニーズに合致するカスタマイズキットといえるでしょう。なお、MARIBUとDENARIの各パーツは店頭で購入/取り付けの物やオンライン限定販売など、種類によって購入方法が異なるようです。
機械の信頼性はもちろん、維持費などの面でも軽自動車カスタムは身近な存在。趣味用のセカンドカーとしてもいい選択かもしれません。
もちろん、DENARIをサーファースタイルとしたり、MARIBUをアウトドアギアに仕立てるといった組み合わせも楽しめそうです。N-VANは、デビューから3年弱が経過し、台数も増えてきた中古車をベースにカスタマイズするのもいいかもしれません。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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