打倒「テスラ」実現するのは日野!? 欧州企業だけでなく中国系とも提携開始した狙いとは
凄まじいスピードで進化する「モビリティ」の未来とは
このように、ほんの数か月間で日野を取り巻く環境は一変しました。
傍からみると、日野からみてTRATONとBYDはライバルに思えます。日野は2社との関係をどうやって調整していくのでしょうか。また、トヨタと同調する長期ビジョン「環境チャレンジ2050」を打ち出している日野ですが、なぜタイミングで、こうした大型連携に至ったのでしょうか。やはり、テスラ対抗なのでしょうか。
日野もトヨタも、テスラはもとより、三菱ふそう、ダイムラー(トラック・バス)など想定ライバルを念頭に、一連の事業連携を決定したとは、筆者(桃田健史)には思えません。
事業連携の背景にあるのは、トヨタの豊田章男社長が近年、常々いう「自動車からモビリティへの転換」だと思います。
筆者は、モビリティという文脈で世界各国で定常的に取材していますが、モビリティとは「移動そのもの」だと考えています。
人、モノ、こと、それぞれが単独、または複合的に動くこと。このなかで、公共交通や物流の在り方が大きく変わるという議論が、世界各国で急激に進んでいます。
また最近、EVや燃料電池車など次世代電動車についても、世界の国や民間企業での考え方が変わってきました。これまでの「規制ありき」から、「環境に対する企業姿勢」を明確にすることの重要性が一気に増してきた印象があります。
日野による一連の事業連携は、こうした世界規模での社会変化の証明だと思います。
日野は、バスやトラックなど、いわゆる“はたらく車”の会社です。そのため、一般ユーザーとしては、たとえ新型車が出たとしても自身で購入することは極めて少ないので、あまり関心を持たないでしょう。
ですが、これからの日野の動きは、さまざまなモビリティを通じて今後、あなたの日常生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
いい加減に客視線に修正できんもんかね?
プロフィアって排ガス規制強化に便乗したフルモデルチェンジとか平気で嘘こいてスーパードルフィンからチェンジしてから骨格同じなんだけどね。
これで新型と100万も値上げされたら運送会社たまらないよね。
どうしてこうも月面に一番乗りみてーな競争ばかり繰り返すんだろうか?
日野自動車には是非ともKL型の日野レンジャー時代に戻って考えを改めてもらいたいね。