トヨタ 新型「ヤリスクロス」世界初公開! ライズとC-HRの真ん中モデル登場

トヨタは、2020年4月23日に、欧州市場向けのSUVとして、同社の新型「ヤリス」と同じプラットフォームを用いた新型「ヤリスクロス」を発表しました。日本で人気の「ライズ」や「C-HR」とは、どのような違いがあるのでしょうか。

トヨタ 新型コンパクトSUV「ヤリスクロス」が登場!

 トヨタのヨーロッパ法人は、2020年4月23日に新型SUV「ヤリスクロス」を世界初公開しました。日本では2020年秋、欧州では2021年半ばの発売を予定しています。

ヤリスと同じプラットフォームを採用した新型SUV「ヤリスクロス」
ヤリスと同じプラットフォームを採用した新型SUV「ヤリスクロス」

 新型ヤリスクロスは、同年2月14日に発売された新型「ヤリス」に採用されているGA-Bプラットフォームを用いた新型コンパクトSUVとして、欧州市場への導入がアナウンスされていました。

 本来であれば3月に開催予定だった「ジュネーブモーターショー2020」でお披露目されるはずでしたが、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて中止となった結果、新型ヤリスクロスのお披露目も延期になっていたのです。

 新型ヤリスクロスは、新開発のGA-Bプラットフォームの柔軟性のおかげで、異なる幅、長さ、ホイールベースまたは高さの車両を開発することが可能になりました。新たに発表される新型ヤリスクロスは、高い地上高と全輪駆動システムおよびトヨタの最新のハイブリッド技術を組み合わせたモデルです。

 また、新型ヤリスクロスは、ヤリスブランドで築いてきた「走る楽しさへのこだわり」「クラスを超えた質感」を受け継ぎつつ、都市型コンパクトSUVを再定義することを目指して開発されました。

 外観デザインは、コンパクトさと俊敏性、そしてSUVならではのタフさを演出。デザインは、「ダイヤモンド」のような硬くて強いことをイメージして具現化したといいます。

 フェンダー部分の力強く洗練されたデザインによって、ひと目でSUVとして認識される表現がなされ、グレードによって設定される18インチアルミホイールがよりアグレッシブさを際立たせています。

 また、リアでは水平なテールランプとウインドウを組み合わせることで、後方から見てもすぐにヤリスクロスと分かる個性的なデザインとなっています。

 新型ヤリスクロスのボディサイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1560mm、ホイールベース2560mm。新型ヤリス(日本仕様)は全長3940mm×全幅1695mm×全高1500m、ホイールベース2550mmとなり、一回り大きなサイズとなります。

 なお、日本市場ではトヨタのコンパクトSUVとして「ライズ」(全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm)や「C-HR」(全長4385mm-4390mm×全幅1795mm×全高1550mm-1565mm)がラインナップされるため、両車の間に位置するサイズ感です。

 パワートレインは、新型ヤリスに搭載された1.5リッター直列3気筒エンジンを搭載するガソリン車(2WD/4WD)と、同エンジンにトヨタの第4世代ハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド車(2WD/E-Four)をラインナップ。

 また、新型ヤリスクロスは、「AWD-i intelligent」によって、通常時は前輪で駆動するものの加速時には後輪にトルクを配分、そして悪路などでは全輪で駆動するため、高い走破性を発揮します。

 安全性や快適性では、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。また、使い勝手においては、手がふさがっていてもリアゲートが開閉できるパワーバックドアを採用しています。

 トランク内部は、調節可能なデッキやトランク下の収納スペースの活用によって、自由な使い方が可能です。さらに、デッキボード自体をふたつに分割できるほか、トランク内にはフレックスベルトシステムも装備。さらに折りたたみ式後部座席システムは、3分割(40:20:40)ができます。

※ ※ ※

 現在の欧州市場で販売されているトヨタブランドのSUVは、「C-HR」、「RAV4」、「ハイランダー」、「ランドクルーザー」、「ハイラックス」がラインナップされています。

 今回の新型ヤリスクロスは、C-HRよりもコンパクトなサイズとなり、トヨタの欧州のSUVラインナップにおいて、エントリーモデルとなるようです。

 また、日本や欧州の自動車メーカーには、新型ヤリスクロスと競合するBセグメントサイズのSUVモデルが多く登場していることから、同セグメントを補うモデルとして投入するとみられます。

 トヨタ・モーター・ヨーロッパのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのマット・ハリソン氏は次のようにコメントしています。

「新型ヤリスクロスはヨーロッパでのヤリスの成功を後押しする形で、両車が2025年までにヨーロッパでのトヨタ販売台数の約30%を占めると予想しています」

※ ※ ※

 なお、ヤリスクロスの日本市場向けは、トヨタ自動車東日本株式会社。欧州市場向けには、フランス工場での生産を予定しています。

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