究極のセンチュリー爆誕!? GR&TOM’S 贅沢すぎる2台の違い
TOM'Sセンチュリーにはどんな魅力がある?
一方、TOM’Sセンチュリーはトヨタ車を用いてモータースポーツ活動をおこなうレーシングチーム「TOM’S」が開発をおこなっています。
トヨタの関連会社だと思っている人が多いですが、トヨタの資本はまったく入っていない独立系のブランドです。
創業時に掲げた目標は「世界で活躍できるレーシングチーム」と「No.1 トヨタチューナー」であり、コンプリートカーはこれまでいくつかリリースしてきましたが、センチュリーはその最新作というわけです。
外観デザインは、TOM’Sロードカー定番のシルバーのボディカラーに、専用デザインのフロントバンパー/サイドステップ/リアアンダースポイラーを装着し、トランクスポイラーは控えめな形状ながら力強いスタイル。
そのデザインは、ほかのトヨタ/レクサス用に設定されるTOM’Sのエアロパーツと共通の造形も見られます。
内装はホワイトでコーディネイト。シート/ドアトリム/アームレストなどに最高級ナッパレザーをふんだんに使用し、エグゼクティブな雰囲気に仕立てました。とはいえ、これはひとつの提案であり、フルオーダーメイドでユーザーの好みに合わせた仕様にすることが可能です。
もちろん中身にもシッカリと手が入っており、5リッターV型8気筒エンジン+モーターのパワートレインはノーマルながらも、左右4本出しのエキゾースト「TOM’Sバレル」とスロットルレスポンスの向上により、心地よいフィーリングと重厚なサウンドをプラス。
フットワーク系はノーマルでタイヤ&ホイールのみを変更。これはクルマのキャラクターを含めて考慮した結果だといいます。
ちなみに東京オートサロン2020でのお披露目時は21インチでしたが、現在では19インチでホイールはBBS製鍛造アルミホイール(RZ-D)、タイヤは245/45R19(レグノGR-XII)を装着していました。
センチュリーは走行シーンに合わせて4つのモードが選択可能なドライブモードセレクトが用意されていますが、TOM’Sセンチュリーならば積極的に「スポーツ+」を選びたくなるはずです。
センチュリーGRMNと異なり、TOM’Sセンチュリーは販売がおこなわれます。台数限定でTOM’Sのエースナンバーと同じ36台、価格はノーマル+約1000万となる2816万円(予価・消費税別)となっています。
ちなみにセンチュリーGRMNとTOM’Sセンチュリー、どちらも「モータースポーツ活動で培ったノウハウ/知見を量産車にフィードバック」という流れ、ノーマルよりスポーティな味付け、数値に表れない官能/フィーリングの部分まで徹底的にこだわる所などは同じですが、各々のコンセプトは異なっています。
センチュリーGRMNは量産メーカーだからこそ可能なバランスの良さと機能美を追求。一方、TOM’Sセンチュリーは独立系ブランドだからこそ可能な量産の域を超えた大胆さ提案と文学/アートの世界に通じるような個性を演出している部分に違いを感じました。つまり“味”の差です。
筆者(山本シンヤ)は、メーカー系ワークスチューナーの動向を古くから追い続けてきました。そんなワークスチューナー担当としては、いつかこの2台を同条件で乗り比べて確認してみたいものです。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
勘弁して!
GRMNもトムスもいい加減にしてくれ~~~
せっかくの匠の作品がただのダサい車に成り下がっている。
業界紙もまともに目を開いて良く見て、記事にしてよ。
これがダサい?お前ちゃんと目開いてんのか?